青春18きっぷ一人旅2009 3日目② 男鹿半島脱出

※書いているのは2021年ですが、2009年の話です。これまでの話はこちら



2009年8月26日(水)





なまはげ館で生なまはげとふれあい、男鹿半島に来た目的を果たした私は電車で秋田市(秋田駅)に戻る

ただ問題なのは、なまはげ館から路線バスが一本も出てなく、一番近くの駅に行くにはタクシーしか交通手段が無いということ。これは低所得の私にとっては痛い…。行きこそは仕方なくタクシーを使ったが、財力的にタクシーを使うスタミナはもう残っていない

一番近くの駅の羽立駅まで歩くとなると2時間以上かかる。この後のスケジュール的にも気力的にも厳しい

観念してタクシーを使うか…。財布の中に日高屋の割引券しか入っていない私でもクレジット払いなら何とかなる…

いや!まだ諦めるわけにはいかねえだ!!貧乏人の粘り腰でギリギリまで他の手段を考える

当時(2009年)はスマホなど持ってなく、往年のガラケーで色々調べる

男鹿半島の路線バスを調べ続けると、なまはげ館から1~2キロ離れたところにバス停を発見する。ただそこのバス停の時刻表まではわからないので、バス停に行ったとしてもバスが無い可能性がある

貧乏人に選択肢は無い。未知のバス停まで歩くしかねえだ…





もうどこを歩いてるかわからない…。歩いていても人とすれ違わない…。これがなまはげワールドなのか…

炎天下の中、ガラケーのカクカクした画面の地図サイトを見ながらバス停に到着。真っ先に時刻表を見る

全然バスがねえ…

次のバスが来るまで2時間近く…

金額的にタクシーを使うよりは大分安く済むので、大人しくバスを待つことにする

待つっていっても周りは田んぼで何にもない。ひたすらバス停のベンチに座って達磨のように固まるだけ。ただすごい静かなので人もいないのでノーストレスで気が休まる

ほぼ定刻に来たバスに乗車。男鹿半島を迂回して進む路線なので羽立駅に到着したのが1時間後

タクシーを使ってたら数千円かかってたところ、路線バス利用により850円(ぐらい)で済んだ

低所得者の粘り腰の勝利である





なまはげ館を出たのが12時半過ぎ、羽立駅に到着したのが15時

長い道のりだっただ…

なまはげ館、素晴らしい観光施設なのでもっと行きやすくなればいいのに…。12年経った2021年現在は果たしてどうなってるのだろうか…



羽立 15:21発 男鹿線
秋田 16:12着



秋田駅に到着。男鹿半島で待ち疲れによる気力消耗があるので、駅近くのイトーヨーカドーで涼み、ロッテリアで冷たいジュースを飲んで休憩する

日が暮れた頃に動き出し、晩飯を食べる





『てのじ』という郷土料理が食べられるお店に入り、きりたんぽ鍋と稲庭うどんを食べる

きりたんぽの優しい味が疲れている体にちょうどいい。稲庭うどんもスルスルと入る

このブログを書くにあたり、『てのじ』さんを調べてみたら閉店してしまったらしい…。12年前は一昔前か…



食事後は秋田駅近くのビジネスホテルにチェックイン(事前予約済)し、即バタンキュー

十二分に秋田を満喫した一日だったと思う反面、タクシーも自由に使えない身分に落胆する一日でもあった



つづく



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