2024.4.7 東京~福島競馬場青春18きっぷ日帰り一人旅打ち 第二章

※これまでの話はこちら





青春18きっぷで東京を出発して約6時間で福島駅に到着(11:26着)

福島は気温が低いだろうと想定し、若干の厚着をして家を出てきたのだが、実際の福島市は気温25度近くまであり、厚着策は体全体からじじい汁(汗)を滲ませる裏目の結果となった

まさか4月上旬の東北でこんなに気温が高くなるとは思わなんだ・・・

福島駅から福島競馬場までは路線バスで向かう。ちなみに福島競馬場には年1回ペースで行っているのだが、過去全てにおいて同期の元芸人O氏(栃木県在住)の車で行っているため、福島駅からバスで向かうのは今回が初めてである(これまでの福島旅打ちブログはこちら





バス乗り場を探しながら駅前広場を歩く。前方にスポーツ紙を片手にスーパー険しい表情をした灰色のジャンパーを着たおじいさんが2~3人並んでいる列を発見

(間違いねえだ・・・)

競馬場行きのバスを待つ列だと確信し、私もスーパー険しい表情で列の最後尾に並び、バスに乗車する

車内は競馬場に向かうであろう人で満員状態で座れず、運転席横の通路に立つ形となる

降車するバス停は『競馬場前』、初めて乗る路線なので乗り過ごさないよう車内前方の案内モニターを緊張感持って注視する

ところが競馬場に向かうであろう人達は『競馬場前』ではなく『市役所前』で降りていくではないか・・・

(競馬に行くんじゃなくて、住民票の写しをもらいにいく人達だったか・・・)

先程まで満員だった車内は乗客2~3人のガラガラ状態に一変

すぐに気づいたのだが、『市役所前』と『競馬場前』では運賃(福島駅前乗車の場合)が異なり、『競馬場前』のひとつ手前の『市役所前』で降りて競馬場に向かった方が安く済むのであった

(そういうことだったか・・・)

結局『競馬場前』で降車したのは私一人だけ

数十円高い運賃を払うことになったが、私はポジティブに捉える

勝負事やビジネスで成功するには大衆と同じことをしていては勝てないし、稼ぐこともできない。誰もやっていない事柄こそビッグチャンスは転がっているのである

誰もやっていない事柄=『競馬場前』降車

つまり大衆と異なる行動に出た私は、本日ビッグチャンスを掴む可能性が高いということである

「今日はやれる!」

絶対的な自信を得た私は『競馬場前』でバスを降りると、往年のトレンディ俳優・加勢大周さんのような爽やかな笑みを浮かべ、新加勢大周改め坂本一生さんのようなスポーティーな足取りで福島競馬場に向かうのであった





競馬場に入場して真っ先にトイレに駆け込む。行きの電車の石橋駅通過(宇都宮手前)した辺りからずっと尿意と闘ってきたので念願の放尿である

「ふぅ~~~~」

股間周りがスーパー軽くなったところで場内の無料お茶マシーンで冷たいほうじ茶を1杯飲み干す

厚着のせいで体内に熱がこもっていたので3~4杯いきたいとこだったが、水分を取りすぎると帰りの電車で第二次尿意大戦、あるいは腹下し脱糞危機を巻き起こす可能性が高くなりそうなので、1杯だけで我慢しておく





本日の福島競馬場は重賞が行われないのでスタンド内も含めて空いている。一応指定席(スマートシート)を事前に購入しているが、立ち見だったとしてもノーストレスで過ごせそうな環境である


本日の購入レースは・・・

福島7R 4歳上1勝クラス
阪神10R ダイワスカーレットC
阪神11R 桜花賞(GⅠ)

以上3レースで勝負


福島7Rの発走時刻(13:05)まで1時間を切っていたので、食事などは後にして自席に座って仕事(予想)に取りかかることにする





購入した指定席は上の写真の最前列であるが、この光景を目の当たりにしてふと思う


指定席の方が逆に人が密集していて窮屈で過ごしにくいのではないかと・・・


東京・中山は昨年スタンド席(スマートシート)の改修工事で席幅が広くなり、窮屈感は無くなったのだが、福島は昨年来た時と同様に席幅は狭いままである

先にも書いたが今日の福島競馬場内は空いており、スタンド内のあちらこちらのベンチもたくさん空いている

ならば窮屈な指定席に座るより、スタンド内のベンチに座った方が広々として過ごしやすい、かつ予想に集中できるのではないか・・・

熟考した末、指定席には座らず、スタンド内のベンチで今日一日過ごすことにした(指定席には結局最後まで座らなかった)

座ったのは競馬場北口入ってすぐのベンチ、馬券売場が遠いこともあり、閑散としていて非常に過ごしやすい

この場で予想を完成させ、馬券もPAT購入してしまう





福島7R 4歳上1勝クラス 芝1200m

若手騎手競走でメンバーの力関係も横一線、本日の福島競馬で一番荒れる可能性があると見て購入レースに選んだ

2番人気アスクドリームモアと7番人気マテンロウアネモスで本命を迷う

アスクドリームモア、1勝クラスでは3歳時からそこそこの走りをしており、今回のメンバーでは地力上位

近走は1400m戦を使っているがベストは1200mだと思っており、今回距離短縮でパフォーマンスを上げる可能性ありと見る

福島芝は開幕週で内有利の馬場傾向、よって4番枠はプラス、中団より前の位置で競馬ができれば上位争いできそう。ただスタートがそこまで速くないところが不安材料である

片やマテンロウアネモス、今回のメンバーの中ではスタートが速い方なのでスムーズに先行できそう。今日の馬場は前に行ったもん勝ち的なところがあるので、この馬に大いに向く可能性がある。そして斤量52キロもかなり有利である

ただ外枠(11番)に入ったのは気になるところ・・・





悩んだ末、内枠の方が断然有利と見てアスクドリームモアを本命にする

馬券購入後に見たパドックでも同馬は外側を歩いて闘志を燃やしているように見えた。鞍上の西塚くんも加勢大周さんばりの爽やかな笑みを浮かべており、やってくれそうである

アスクドリームモア軸の3連複流し計4,500円購入

そして本命にしなかったマテンロウアネモスも捨てがたいので複勝500円だけ購入する





レースの模様はコース間近の直線残り100m付近で観戦

「とにかくスタート、とにかくスタート、とにかくスタート・・・」

低所得じじいの競馬念仏が届いたのか、アスクドリームモアは何とか先団後ろの位置をキープ

「この位置ならやれる!!」

4コーナーから直線、西塚くんの手綱が激しく動く

そしてアスクドリームモアは外から・・・


「そんなに伸びねえ!!!」


近走1400mを使い続けた影響か、1200mのペースが忙しかったか・・・

ただ!!

直線も半ば、ようやくエンジンがかかったのかジリジリ伸び始める

そして4番手まで上がり、あと一頭交わせば馬券圏内に・・・





先頭の方に目を向けると、逃げた6番人気ステークホルダーがこのまま2着以内に残りそう、ちなみにステークホルダーは3連複の2~3列目で購入

そのステークホルダーを交わす勢いで伸びているのが3番人気ゴルトリッチ、ゴルトリッチも3連複の2~3列目で購入

あとはアスクドリームモアが3着に上がれば馬券完成だ!!!!

前に立ちはだかるのは・・・





まさかのマテンロウアネモス!!!!





「差せええええええええ!!!!!!!」





3着 マテンロウアネモス
4着 アスクドリームモア


的中はマテンロウアネモスの複勝のみ・・・

もしマテンロウアネモスを本命に選んでいたら3連複239.3倍的中

先程書いた「勝負事やビジネス・・・」のくだりを振り返って頂きたい


7番人気マテンロウアネモス=大衆が買うのと異なる馬
2番人気アスクドリームモア=大衆が買うのと同じ馬


おれ、やっちまったよ・・・



つづく



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