北海道&東日本パス一人旅2017 2日目① 夏の暑さにも負けぬ花巻巡り
※書いているのは2022年ですが、2017年の話です。これまでの話はこちら
2017年8月25日(金)
AM6:45にアラームをかけて眠りについたが6時頃には起床。この日は早朝の電車移動とかでは無かったのでゆっくり起きるつもりだったが、一人旅に出ている高揚感で自然と目が覚めてしまった。一句詠むならば、『朝起きて 心も股間も 興奮状態』(字余りでございます)
馬鹿デカいリュックに荷物を詰め込み、宿泊した北上駅近くのビジネスホテルを7時30分過ぎに出発
北上駅から再び北上(ほくじょう)を開始する
北上 8:12発 東北本線
花巻 8:23着
花巻駅で下車。路線バス(運賃380円)に乗り換えて乗車すること17分
宮沢賢治記念館へ
学生時代に国語の授業で『注文の多い料理店』『銀河鉄道の夜』などを学んだぐらいで、特別宮沢賢治先生が好きというわけではないのだが、『岩手県 観光』で検索をしたら、まぁまぁな頻度で宮沢賢治記念館が出てきたので行ってみることにした
バス停からは看板&入口は確認できるのだが、記念館らしき建物が確認できない…
どうやら階段を上がったところにあるらしい
(ウソだろ…)
そりゃねえだ…。心の準備が出来てねえだ…
香川県の『こんぴらさん』に行くのであれば、行く前から階段をたくさん上るのであろうと想像がつき、心構えが出来ているが、まさか『宮沢賢治記念館』で367段も階段上るなんて思わないじゃんかぁ…(ちなみに『こんぴらさん』は2016年の青春18きっぷ一人旅で行っております)
車ならそのまま記念館近くまで行けるっぽいが、歩きだと階段の他に手段無し…
数キログラムある糞重たいリュックを背負って階段を上りだす
(これは競走じゃないんだ…。マイペースでいいんだ…。急がなくていいんだよ…)
競走馬も人間もイレ込んだらおしまいなんだよ。自分で自分をなだめながら一段一段ゆっくり上がっていく
途中スーパーデカい蜘蛛の巣(そこそこデカい蜘蛛付き)がいくつかあり、年甲斐もなくビビってしまったが階段半分までたどり着く
一休みして再び階段を上りだしたその時
「ウィ!!ウィ!!ウィ!!」
(ぎゃああああ!!!)
スマートフォンから鳴る突然の警報音に心臓を鉄アレイでぶん殴られたぐらいの衝撃が襲う
「何だ!?緊急地震速報か!!!」
身構えながら慌ててスマホを確認すると「北上川増水」と表示されている
緊急警報が鳴るぐらいなので大変な事だとは思うのだが、如何せん土地勘が無いのでここから北上川が近いかどうかもわからない…
とりあえず高い位置にいるので大丈夫だろうと自己判断し、引き続き階段を上がる
汗ベットベトになりながら367段の階段を無事完走。階段を上っている最中、人の姿は全く見られなかったが、記念館周辺には観光客の姿がチラホラ。やっぱり車が正解なんだよ…
他の人の様子を見る限り「北上川増水」の影響は何も無いみたいだったので、そのまま宮沢賢治記念館に入ることにする(入館料350円)
ゆっくりと展示物を見させてもらい、最後はお土産コーナーを覗く
私の心にズキューンと来たのが『雨ニモマケズ』が記された巻物。価格700円
『慾ハナク 決シテ瞋ラズ イツモシヅカニワラッテヰル』(欲は無く 決して怒らず 何時も静かに笑っている)
私は競馬をやっては銭だ銭だと言い、外れては騎手の位置取りが悪いなどと怒り、険しい顔で過ごしている
「それじゃダメなのだよ」
宮沢賢治先生の声が聞こえてくる…
これは先生がまさに私に宛てたメッセージなのだ…
巻物を買って改心しなければ…
しかし、私の中のギャンブル異常者の部分が邪魔をしてくる
(700円あったら7点も馬券が買えるんだよ…)
私はもがき苦しむ…。お土産コーナーの中を3~4周しただろうか。品を取っては置き、また手に取る
(賢治先生…)
(買うのやめます…。すみません、オレ競馬好きなんです…)
巻物は買わなかったが、宮沢賢治先生の姿が写っているポストカード(110円)を購入
(この写真を見て『雨ニモマケズ』の言葉を胸に刻みますので、異常者の私をどうかお許し下さい…)
ポストカードを大事に大事に抱えながら367段の階段を下りて、宮沢賢治記念館を後にする
再び路線バスに乗り込み、花巻駅に戻るのではなく、新花巻駅で降車(運賃150円)
時刻は11時、少し遅めの朝食をとる
花巻グルメを調べたところ、新花巻駅内にある『イーハトーブの里』という店に『海鮮ラーメン』というものがあるとのこと
店は少し小さめで立ち食いそば屋っぽい佇まい。昼前の時間帯もあり、お客さんも少なく、すんなり入ることが出来た
まさに名前の通りの海鮮っぽさ…
これで580円ってのがハイパー安い
スープは塩味で透明に近い。海藻と交わって良い味出してんだよ…
海藻の歯ごたえもシャキシャキしてて美味いだ…
宮沢賢治先生に学ばせていただき、海鮮ラーメンで〆る
ありがたい花巻観光となりました
※皆様のご支援お待ちしております