2022.7.10 3年ぶりの夏の福島競馬場日帰り旅打ち 後編
※これまでの話(前編)はこちら
同期の元芸人O氏の車に乗って12時過ぎに福島競馬場に到着
場内はすでに多くの人で賑わっており、フードコートや内馬場に行ってみると飲食店はどこも長蛇の列。定職に就いているO氏に無理やり昼飯をおごらせるのが福島競馬場旅打ちの恒例行事となっていたが、食べ物を購入するまでに相当時間がかかりそうなので断念
飯を食うことよりも競馬に集中することの方が大事であり、O氏には昼飯の替わりに晩飯を無理やりおごらせれば済む話である
席はJRAカード会員パワーで指定席を確保しており、スタンド内3階のほぼゴール正面の最前列のハイパーナイスな席
O氏「おい…、こんな良い席に座ったら気が緩んで逆に闘争心が出ないんじゃねえか?ダービーの日を忘れたのか?」
彼の意見はごもっともであった。今年の日本ダービー当日もO氏と東京競馬場の見晴らしのいいナイスな指定席で観戦(その時のブログはこちら)
良い席に座って気が緩み、だらけて過ごしてしまった結果、お互いストレスで口臭がゲボ臭くなるぐらいの大惨敗
普段競馬もボートレースも予想が当たらないO氏(顔がうんこ色で隠されている男)だが、その予感は見事に大的中する
O氏、座席に座ってからは連戦連敗の大事故を巻き起こす
負けすぎて良い感じの表情の死に方をしていたので、これまでの外れ馬券を持ってもらい記念撮影(上写真)
「ちょっと飯食ってくるわ…」
写真を撮り終えると彼は寂しそうな後姿で消えていった
さて私はO氏みたいに無駄打ちをせず、自席で気を引き締めて待機
この日の勝負レースは函館10R・小倉11RプロキオンS(GⅢ)・福島11R七夕賞(GⅢ)の3レースのみ
函館10R横津岳特別は4番人気リンフレスカンテから買う
前走は4角で大外を回るロスがあって4着に敗れたが、そこがスムーズならもっとやれてたはず。今回は前走から斤量2キロ減、そして2600mも実績があるので上位争いできると見た
リンフレスカンテ軸3連複流し計3,000円購入
レースは自席から大型モニターで観戦
リンフレスカンテ、スタート出遅れ
結局それが致命傷となり4着終了
購入初っ端から縁起の悪い外れ方…。やはり良い席に座って気が緩んだ予想をしてしまっているのか…
そんな中、O氏が年甲斐もなくヘラヘラしながら戻ってくる
「えへへ、勝丼食ってきたわ!去年はこれ食って当たったから!!」
いい年したきたねえじじいがはしゃいでふざけたこと言ってんじゃねえよ…と蔑むように彼を見つめる
O氏、函館11R馬連64.8倍×500円的中
マイナス収支から一気にプラス収支に転じる
何でこんなうんこ野郎が当たるんだ!世の中どうなってんだよバカ野郎!!
彼の12点(200満点中)の笑顔を見せつけられ、ますます不愉快になる
もう当てて結果を出すしかねえだ…
小倉11R プロキオンS(GⅢ)
本命は1番人気ラーゴム。この日の小倉ダートは湿って高速ダート、芝を走ってきたラーゴムには好都合。大外枠も砂を被らないで済むので悪くないだろう
ラーゴム軸3連複流し計5,000円購入
ラーゴム、大外枠が仇となり先行できず
終始外回って消耗して12着終了
誰か助けてくれよ…
福島11R 七夕賞(GⅢ)
私を助けてくれるのはフォルコメン(7番人気)しかいねえだ…
前走ダービー卿CTは展開のアシストもあったが良い脚を使って2着、OPでもそこそこやれる力を付けてきた
フォルコメンの陣営コメント(新聞記載)を見ると今回は積極策で行くという。この日の福島芝コースの前有利のトラックバイアスにもフィットする
ただこの馬の場合、ベストは1600mで2000mは長いという点が不安なのだが、トラックバイアスと今の充実度で踏ん張れると判断
フォルコメン軸3連複流し計5,000円購入
スタートを決めて前目の好位置
石橋脩!よくやった!!!
これはあるぞ…
ずるずるずるずるフォルコメンが下がっていく…
フォルコメン 10着
普通に距離が長かっただ…
冷静に考えれば、距離不安があってハンデも恵まれてもない…
何でこんな馬を本命にしてしまったんだろうか…
良い席に座って気が緩んでいたのだ…
本日トータル収支 -13,000円
隣りのO氏はプロキオンSも七夕賞も外したが、函館11R的中の貯金でプラス収支で終えて余裕の表情でいる
「今日行かなきゃよかった…」
帰りの車の中で私が10分に一度のペースで発した言葉である
そんな私を見て哀れに思ったのだろう、栃木県南部に戻ってO氏は何も言わずハンバーグをおごってくれた
『フライングガーデン』という北関東では有名なチェーン店らしいが
競馬で負けたショックで味覚が死んで味がわからなかっただ…
野木駅から湘南新宿ラインに乗り、死体のようにぐったりして東京に帰る
「今日行かなきゃよかった…」
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