2023.5.7 苦汁を嘗めて、己を見つめ直して東京競馬場へＮＨＫマイルカップ

３月末に行った『中京競馬場青春18きっぷ日帰り旅打ち』（ブログはこちら）が悲惨な結果に終わり、かつ旅打ちから帰宅して数日間は旅の疲労なのか、競馬に負けたショックなのか分からないが体調を崩し、市販の鎮痛薬を服用することになる…

これまで自身の低収入を顧みずに競馬を行なってきたが、心身共にズタボロになったことで、ようやく自分の置かれている危機的状況に気づくのである

「今のペースで競馬を続けたら骨になる…」

そこで私は対策を練り、現状の骨壺まっしぐらの流れを変えるべく『低所得おじさん競馬攻略法見直し案2023』を打ち立てる

まずは自身の財政再建を最優先とし、４月は１レース当たりの購入金額を減額し、購入レース数も減らした

さらに４月中は競馬場に行くことも控えた。関東で行われるＧⅠ開催日は毎度現地に足を運んでいたが、心を落ち着かせる為、４月15日の中山グランドジャンプ、４月16日の皐月賞は中山競馬場に行くのを我慢

その結果、４月のＪＲＡ馬券収支は若干ではあるがプラス収支（＋8,090円）に転じることができた

見直し案は見事にハマり、私自身も旅打ちで苦汁を嘗めたことで冷静な判断能力を取り戻した

今の状態なら『東京競馬場５週連続ＧⅠ開催』でも闘えるはず…

「流れは変わった…」

進化を遂げた私は『シン・低所得おじさん』となり、再びターフへ舞い戻る…

ＮＨＫマイルカップ当日の東京競馬場、指定席抽選が当選しているのでゆっくり目の13時30分に行く

入場窓口で指定席チケットと割引クーポンくじ（指定席購入者限定）をもらう。Ｂ賞200円割引クーポンが当たったので、闘いが終わった後に飲食店で使用して祝杯といこうではないか

あいにくの雨。屋根付きの指定席なので大丈夫かと思ったが、風向きによっては雨に打たれて濡れる

席に座ってまもなくして着ていた安物のボロ上着が雨で湿りだすが、雨ニモマケナイ宮沢賢治的パワーで予想に集中していく

この日の購入レースは…

新潟11Ｒ　新潟大賞典（ＧⅢ）
東京11Ｒ　ＮＨＫマイルカップ（ＧⅠ）

以上、２レース

４月がプラス収支だったとはいえ、まだ財政再建の真っ最中なので、購入レースは重賞だけに絞る

新潟11Ｒ　新潟大賞典（ＧⅢ）

この日の新潟は東京同様悪天候で芝は不良馬場、馬場の内側が荒れて、差し・追込みは決まりにくい馬場コンディションである

その状況下で本命にしたのは４番人気カレンルシェルブル

差しタイプの脚質で今日の馬場に合うかは微妙なのだが、前走福島民報杯では３～４角の勝負どころで外回しで動いてそのまま勝利。忙しい福島芝2000ｍの小回りコースでこれだけ動けるなら、広い新潟外回り2000ｍに替われば前走以上に位置も取れるだろうし、競馬もしやすくなるはず

馬場の内側が荒れている中での中枠７番も良し、道悪に関しては走ってみないと分からないが、ハービンジャー産駒なのでこなせてもいい

カレンルシェルブル軸の３連複流し計4,200円購入

レースは自席で大型ビジョン観戦

レースをしっかり観るためにリュックからメガネを取り出す。普段は裸眼で生活をしているが、視力0.5～0.7程度の乱視なのでプロ野球観戦時（スワローズ戦）と公営ギャンブル場にいる時だけメガネをかける

「メガネがねえだ！！！？？？」

メガネを持ってくるのを忘れる…。仕方が無いので裸眼のまま目をスーパー細めて大型ビジョンを凝視する

「見えねえ…。どれがどの馬だか全然かわらねえだ…」

レース実況放送から直線でカラテとセイウンハーデスの二頭が抜け出したのはわかった

馬券的にはカラテは２列目で、セイウンハーデスは３列目でそれぞれ購入している

そして後方外から一頭伸びてきているのも分かった

その馬がカレンルシェルブルであることを願いながら目をハイパー細めて大型ビジョンを見つめる

「あれ？伸びてきてるのカレンじゃねえか？？？」

ゴールが近づくにつれて映像が馬に近づいてアップになる

「全然違うじゃねえか！！！！！！！」

カレンルシェルブル　10着

はずれ

実際のカレンルシェルブルは中団前の勝負圏内の位置にいたものの、道悪が影響して脚が使えず後退していた…

残すチャンスはＮＨＫマイルカップのみ…

嫌な予感が…

東京11Ｒ　ＮＨＫマイルカップ（ＧⅠ）

エエヤン（２番人気）かオオバンブルマイ（３番人気）で本命を迷う

エエヤン、東京ではデビュー戦３着・二戦目５着と結果が出ていないが、デビュー戦はヒシタイカン・スキルヴィングといった強い馬に食らいついての３着で評価できる内容、二戦目は逃げたのが裏目に出ただけなのでノーカン、よって東京コースは問題無い

前走ニュージーランドトロフィーは、逃げた２歳王者ドルチェモアを道中で突きながら地力で押し切り勝ち。この時ぐらい走れれば今回でも十分勝ち負けになる

ただ気になるのは、過去10年でニュージーランドトロフィー１着馬は[0･0･0･10]という成績…

それにエエヤン含め、前に行きたい馬が多く揃っていて展開的に逃げ・先行勢は不利になりそうな予感が…

片やオオバンブルマイ、デビュー戦は減量騎手起用での勝利、二戦目京王杯２歳Ｓは展開が向いての勝利、ここまでは全く評価をしていなかったが、三戦目の朝日杯ＦＳは７着に敗れたものの、後方の厳しい位置で直線向かい風を受けながらも最後まで脚を使って伸びており、着順以上の好内容であった

次走（前走）アーリントンＣは、展開が良かったのもあったが良い脚を使っての差し切り勝利、それなりに強いかもしれないと評価を改める

関東輸送も東京コースも経験済み、小柄な馬だが血統的に道悪も大丈夫そう

ただベストは1400ｍでマイルは若干長いような気がする…

どちらを選ぶか…

待機勢に展開が向くと見て、中枠でゴチャつかずに良い脚を使えそうなオオバンブルマイを本命にする

鞍上の武豊さんの継続騎乗も心強い。展開を読んで中団辺りから末脚を引き出してくれると信じて、オオバンブルマイ軸の３連複流し計6,800円購入

そして抑え馬券としてエエヤンの複勝1,000円、そして今メンバーの中で一番地力がある馬だと評価しているダノンタッチダウンの複勝1,000円も購入

ちなみにダノンタッチダウンは大外枠が厳しいというより、道悪がダメそうなので本命候補から除外した

合計8,800円で勝負

オオバンブルマイはそこそこなスタート、ユタカさんは無理せず待機策

「さすがユタカさん、分かってるねぇ…。今日は控えた方がいい」

「控えた方がいいんだよ…」

「…」

「下げすぎなんじゃないですかね…」

思っていた以上に控えて後方の位置に…。胸騒ぎが…

「中団ぐらいの位置が良かったのですが…。今日の道悪馬場でそこから届くんですかね？」

３～４角は揉まれない外目を回して直線へ