2023.7.2 白河の関を越えて勝ちたい福島競馬場日帰り旅打ち 中編

※これまでの話はこちら(前編)





早朝に東京を出発、栃木県で同期の元芸人O氏の車に乗車し、福島競馬場に12時に到着

東北なので東京より涼しいことを期待していたのだが、気温は35度近くあり、風がほとんど無く日差しが強烈、頭のてっぺんから激臭い足の指と指の間まで身体の隅々が短時間で汗まみれになるような暑さであった

「東京より暑い・・・、地球がぶっ壊れとるだ・・・」

競馬場に到着するや否や、迅速に冷房の効いたスタンド内に避難する


本日の購入レースは・・・

中京11R CBC賞(GⅢ)
福島11R ラジオNIKKEI賞(GⅢ)
福島12R 3歳上1勝クラス

以上、3レースで勝負


外は暑すぎるので冷房の効いたスタンド内の指定席(購入済み)で冬場の昆虫のように終始じっとしていようかと思ったが、折角の旅打ちで全く動かないのはもったいないし、かつ購入予定のレースまで約3時間もあり暇である

やはり旅打ちを満喫しようと考えを改め、春~夏シーズンの昆虫のように活発に場内を動き回ることにした





内馬場に行くと広場にキッチンカーが何台か出店しており、ちょうど昼時ということもあって列を作って賑わっている

その中で気になったのが『会津名物天ぷらまんじゅう』の旗

糞暑い日に揚げたての天ぷらというのも余り似合わないが、揚げたての『天ぷらまんじゅう』は100%美味いと確信

ただ炎天下の中で列に並ぶのはしんどいし、先週の宝塚記念・帝王賞で銭を減らして財政も厳しい・・・

ところが隣りを見ると偶然にもお財布係りになってくれそうなO氏がいるではないか・・・


「君はちゃんとした定職についているんだから、私のような何の仕事をしているか分からない雑魚弱者の低所得おじさんに『天ぷらまんじゅう』を奢ってあげて徳を積んだ方がいいよ」


O氏を言いくるめてキッチンカーの列に並ばせる(上の写真の列に並んでいる一番左のうんこ色で顔を隠されているのがO氏)

私は近くのベンチに座ってO氏を待つ

「熱っ!!!!!」

ベンチが直射日光でホットカーペットの『強』設定ぐらい熱くなっていたので半座り・半空気椅子状態で待つ





『天ぷらまんじゅう』だけで良かったのだが、O氏は頼んでもいない『にしんの天ぷら』と『アスパラガスの天ぷら』も買ってきた(写真上段が天ぷらまんじゅう、下段左からにしん・アスパラガス)

「どうしたんだよ?こんなに買ってきて?機嫌良いな?」
「バカ野郎!!オレが食べるんだよ!」

O氏は炎天下の中で列に並ばされて若干気が立っていたが、最終的には・・・

「お前も食っていいよ」

ゲボ気持ち悪いツンデレぶりを見せていた

どの天ぷらも揚げたてサクサク、特にアスパラガスの天ぷらは素材が良いのか、揚げ方が上手なのか分からないが、ナイスな食感で最高であった

『天ぷらまんじゅう』はかりんとう饅頭に近い味で、中身はこしあんで私の期待通りの美味しさであった

O氏にたくさん奢ってもらったわけだが、クズ人間の私でもお返しをしなきゃいけないと思う気持ちはあり、御礼に本日出走のおすすめ馬を二頭教えてあげた

中京9R エイカイマッケンロ(3番人気)
福島9R ロードミッドナイト(2番人気)

エイカイマッケンロは勝ち切れないがクラス上位の地力あり。ロードミッドナイトは近二走はロスがあったり、進路が悪かったりと恵まれず、スムーズならやれる

結果は両馬とも3着、馬券圏内に入り役目を果たせたと思ったが、O氏はスケベ心満載の買い方で両レースとも外しヘラヘラしている

「教え損だ・・・」

こんな奴はもうほっといて私は自分の予想を開始する





中京11R CBC賞(GⅢ)

本命は1番人気マッドクール。ハンデ戦の芝1200m重賞、通常なら荒れる要素満載のレース設定だが、今回は12頭立てと頭数も少なく、メンバーを見渡してもマッドクールが斤量58.5キロのトップハンデでも力が抜けている印象

昇級初戦のシルクロードS(3着)はクラスの壁に跳ね返されたが、その時と比べて今回は相手が大分弱い。4歳で伸びしろも十分、ここはスケベ心を出さずにマッドクール軸で小銭稼ぎのつもりで馬券を購入する

マッドクール軸の3連複流し&馬連流し計3,300円購入

馬券は動くのが面倒くさいので自席でPAT購入し、コースの大型ビジョンでレース観戦

マッドクール、スタートはそこそこだったが先団後ろのポジションを確保し、3~4角を回る


「この位置だったら3着内は大丈夫でしょう~、あとはトリガミ的中になるか、微増的中になるかだなぁ~、うふふふ」





マッドクール 9着 はずれ

「描いていた未来と違う・・・」

CBC賞は元返し・微増的中できるものとして最初から計算していたので歯車が大きく狂う・・・

3角入口までは余裕ブッこいてレースを観ていたが、4角辺りでマッドクールの手応えが悪いのを見て表情が曇り、最後の直線は画鋲を足で4個踏んだ時ぐらいの苦痛の表情になっていた・・・

展開的には向いていたと思うが・・・、ハンデ58.5キロが原因なのか・・・

残り2レースでリカバーするしかない・・・





福島11R ラジオNIKKEI賞(GⅢ)

1番人気レーベンスティールが将来性を含めて別格の印象。デビュー戦はのちの皐月賞馬ソールオリエンスとマッチレースとなり僅差の2着、その後は不良馬場の中山1勝クラス(2着)で取りこぼしたが、未勝利・1勝クラスの勝ち方を見る限り今回のメンバー相手なら力が抜けている

ハンデ(56キロ)もそこまで重くなく、先行力もあるので開幕週馬場も向きそう。唯一気になるのは外枠(14番)という事ぐらいか

レーベンスティールで仕方がないと思いつつも、ハンデ重賞で荒れることが多いこのレース





今年も『何か』が起こると感じ、レーベンスティールを本命にせず、2番人気グラニットの逃げ粘りに期待する

過去10年(2013~2022年)で逃げた馬が6頭馬券に絡んでおり、今年はグラニットが内枠2番からスムーズに逃げれそう

前走皐月賞(12着)は相手が強すぎたし2000mも長かった。小回り1800mなら守備範囲で二走前のスプリングS4着ぐらいの走りができれば今回十分上位争いできる

斤量55キロも手頃で鞍上の嶋田純次くんもこの馬の癖が分かっているので積極的な競馬をしてくれるはず

グラニット軸の3連複流し計4,900円購入

このレースはスケベ心を出してもいいレースなんだよ!!





「じゅんじ!!!逃げるんだ!!!じゅんじ!!!」





「じゅんじ!!ハナを譲っちゃダメだ!!!じゅんじ!!!逃げるんだ!!!」(内の白帽)





「じゅんじ!!!道中で競り合いすぎだあああ!!!!」





スケベ心は悪であった・・・

グラニット 6着

グラニットはいつよもりスタートが悪く、スムーズにハナに立てれず。最初に脚を使い、道中もすぐ後ろについて来られ厳しい形の競馬となり、最後の直線は余力が残っていなかった・・・

圧倒的強いはずのレーベンスティールは鞍上が上手に捌ききれず3着に敗れ、一応『何か』は起こったのだが・・・

スケベ心を出さずにレーベンスティールから買っていれば3連複的中していたじゃねえか・・・

東西重賞を外し、過去の福島旅打ち同様に負けの道を突き進む・・・

残すは福島12Rのみ

ただ長年の競馬歴でわかるのだ

当たる予感がしねえだ・・・



つづく



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