青春18きっぷ一人旅2018 5日目③ 鹿児島を目指す最後の関門

※書いているのは2024年ですが、2018年の話です。これまでの話はこちら





2018年8月28日(火)


15:00 八代駅

ここから鈍行列車で鹿児島を目指す。行き方は水俣~川内を経由した『海沿いルート』か、人吉~吉松を経由した『内陸ルート』のどちらかである

乗り換え接続的に『海沿いルート』の方が断然楽なのだが、この区間は九州新幹線開通で第三セクター(肥薩おれんじ鉄道)に移行したため、青春18きっぷでは乗車できない。運賃が別に必要となる

『内陸ルート』はJR路線(肥薩線~日豊本線)なので青春18きっぷで乗車できるのだが、乗り換え接続が悪く、鹿児島駅に行くのに6時間以上かかる

『海沿いルート』なら4時間程度で『内陸ルート』より2時間以上早く鹿児島駅に到着できる。ただ+3,000円弱の運賃を払わなければならない・・・

「まぁ3,000円かからないぐらいの出費なら・・・」

八代駅前でルートの選択を迫られ、私は答えを出す


「内陸ルートしかねえだ・・・」


普段競馬で3,000円負けたとしてもヘラヘラしているのに、この3,000円程度の出費は飲めないのか・・・。感覚が腐っとる・・・

というわけで時間をかけて鹿児島を目指す





次の肥薩線が来るのは1時間20分後、早速接続が悪い

外は糞が付くほど暑く、駅前のチェーン店のカフェに入ってアイスコーヒーを飲みながら電車の到着を待つことができたら最高なのだが、駅周辺を歩き回ったがそういったカフェは一切見当たらない…

駅の建物内に待合室はあるのだが、スペースがそこまで広くないのと、すでに電車を待つ高校生がその場に多くいて騒々しい感じになっていたので、駅待合室待機策も×

とりあえずスマートフォンで付近の地図をチェックする。徒歩圏内に300円程度のコーヒーが飲めるチェーン店カフェは見当たらなかったが、10分ちょっと歩いたところにローソンを発見したので、時間潰しも兼ねてそちらに向かう

ガリガリ君とスポーツニッポンを購入して再び八代駅に戻り、駅前広場にあったベンチに座って、糞暑い中、スポニチをハイパー時間をかけて読む

野球面から余り興味の無い釣り記事、興味津々のエロ記事まで、これでもかというぐらいゆっくり熟読して、ようやく電車の時間を迎える



八代 16:23発 肥薩線
吉松 18:44着





吉松駅で乗り換え、鹿児島県内に入ることはできたが、ここでさらに1時間の乗り換え待ち

そして駅前にチェーン店カフェは無い…

『海沿いルート』ならもう少しで鹿児島駅に着く頃かもしれないと思いながら、駅前に展示されていた蒸気機関車を無表情で眺め、2周目のスポニチ熟読を経て電車に乗り込む



吉松 19:40発 肥薩線
隼人 20:36着

隼人 21:03発 日豊本線





青春18きっぷで東京を出発して5日目、ようやく鹿児島駅に到着(21:40着)

これで青春18きっぷ一人旅(東京起点)を開始して10年で、鈍行列車で北海道から鹿児島まで行ったこととなり、鹿児島駅のホームで一人達成感に浸る(これまで青春18きっぷ一人旅で乗った路線地図はこちら

ただここが本日のゴールではなく、予約している1泊3,600円のビジネスホテルは天文館方面にあるので、さらに鹿児島市電に乗車する



鹿児島駅前 21:53発 鹿児島市電2系統
天文館通  22:00着



タイムスケジュールでは天文館で『鹿児島グルメ』(晩飯)を食べることになっているが、長時間の電車乗車&待ち時間で首・肩・背骨・腰がバッキバキになり、体力的にしんどいので、市電の駅から寄り道せずにビジネスホテルにチェックインする

糞重たいリュックを投げ捨てベッドに身を投げる。このまま寝ちまおうかとも思ったが、折角の旅で何もしないのも勿体ないと感じ、ボロボロの身体を今一度起こして『鹿児島グルメ』を求めて天文館の繁華街に出かける

『鹿児島グルメ』といえば【黒豚→とんかつ】がパッと思い浮かんだが、時間的に営業しているそれっぽい店が見当たらない

店探しで歩いているうちに体力が消耗し、さらにガラの悪そうな客引きに声をかけられて気持ちも萎えていく





もう歩き回りたくないので、たまたま目の前にあった『我流風』というラーメン屋に入ることにする

すでに『黒豚とんかつ』の口になっていたが、『鹿児島ラーメン』も立派なご当地グルメだろうと納得をしてラーメン(810円)を食べる

九州ラーメンらしい白いスープのとんこつっぽい見た目だが、味は意外とあっさりしている。チャーシュー・ネギ系の具が美味しく、たまたま入った店ではあったが満足のいく味であった

これにて旅5日目の日程は終了、セブンイレブンでアイス&菓子&飲料(計316円)を購入してからホテルに戻る

「明日は黒豚を食べる」と夢を見ながら、ぶっ倒れるように眠るのであった・・・



つづく



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