北海道&東日本パス一人旅2019 1日目① 水戸・偕楽園を目指すも、旅の初っ端から大躓き

※書いているのは2024年ですが、2019年の話です。過去の青春18きっぷ一人旅についてはこちら





2008年から年1回ペースで『青春18きっぷ』もしくは『北海道&東日本パス』を使用して夏季に行ってきた鈍行列車一人旅

12年目となる今回(2019年)も8月下旬に旅をする。ただ・・・

前年(2018年)に行った青春18きっぷ一人旅(東京→鹿児島)で、九州を訪れたことにより、JR線が通っている46都道府県(沖縄県を除く)全てを東京から鈍行列車で行ったことになり、ベタな観光地や行きたい場所などは、これまでの旅で大体行ってしまったため、どこを旅したらいいか分からない状況になっている・・・

とりあえず旅をする方角だけ先に決めてしまおうと思い、私の小さい脳みそに日本地図を思い浮かべる

2017年は北(東京→北海道)
2018年は南(東京→鹿児島)

「ならば2019年はバランス的に東寄りでいいんじゃねぇ・・・」

安易な考えで方角を定め、今回の旅先を東北・信越方面に決定する

問題はどこを観光するかである・・・

前述の通り、これまでの旅で各県の行きたい場所は大体訪れてしまっているので、改めて旅行雑誌やネットで調べ、未知の観光スポットをあぶり出す

あぶり出し作業に2~3週間を費やし、観光スポットのラインナップが揃ったところで、鉄道ルート・スケジュールと組み合わせて実際に行けるかどうか判別

ちなみに、ラインナップに入れていた『新発田城』(新潟県)、『新潟県長岡市で生姜ラーメンを食べる(有名店の)』は、タイムスケジュール的に行くのが困難なため、ここの判別でカットされる形となった

そして8月中旬、四苦八苦しながら『旅のしおり』が完成

ようやく旅の土台ができた・・・





このブログのタイトルですでにお気づきかと思うが、今回の旅は『青春18きっぷ』ではなく『北海道&東日本パス』を使用する(上写真)

ちなみに『北海道&東日本パス』とは・・・
JR北海道・東日本エリアの普通列車が連続する7日間(切符購入時に乗車日を指定)乗り放題という切符で、青春18きっぷより料金が若干安い
また青春18きっぷは自動改札では出入りできないが、北海道&東日本パスは自動改札で出入り可能で、これがノーストレスでスーパー楽なのである(※2024年冬発売の青春18きっぷから自動改札入場可能とのこと)

今回の旅では、訪れる場所が全てJR東日本管内なので『北海道&東日本パス』を選択した





旅のお供となるのがカメラである

これまでの旅では2008年に3万円程度で購入したコンパクトデジタルカメラ(上写真)で各地の観光名所などを撮影をしてきたのだが、前年(2018年)の一人旅で鹿児島市の西郷隆盛像を撮影している時に、写真の画質の悪さに落胆する(ブログはこちら

カメラ購入から10年、レンズの老朽化で限界を感じた瞬間であった

この出来事がずっと引っかかっており、翌年2019年8月上旬のことである





貯蓄ゼロ・負債有りのハイクラス低所得者にも拘らず、キヤノンの一眼レフカメラ(新品8万6184円)をクレジットカード購入(リボ払い)してしまう・・・

おかげでクレジットショッピング残高が利息・手数料も含めて爆上がりし、失禁・脱糞・血尿しそうなぐらいのストレス満載のリボ払い地獄の日々を長期間過ごすことになる

一眼レフカメラを手に持つのは初めてである。操作方法や交換レンズ等の仕組みも把握していない、言わば一眼レフカメラ童貞なのである

このままの状態で旅にカメラを持参しても使いこなせないと思い、旅出発1週間前の2019年8月13日、神宮球場で東京ヤクルト×横浜DeNAを観戦する時に一眼レフカメラを持ち込んで、スワローズ選手を写体にして撮影&カメラ操作練習を行う

「おおおお、大引選手が・・・、ハァハァハァ・・・、すごい・・・、ハァハァハァ・・・、キレイに写ってる・・・」

シャッタースピードの速さと画質のキレイさに昇天、基本的な操作も頭に入り、一眼レフカメラ童貞を卒業させていただく


さて長い前振りはここまでとして、2019年の一人旅を書いていくことにする



2019年8月21日(水)


デカいリュック(60Lサイズ)に洗面用具・数日分の衣類・充電器類、そして一眼レフカメラをぶち込み、朝5時に自宅を出発する

毎度のことだが、旅出発前夜は高揚感で眠れない。今回も一睡もしていない状態での出発となったのだが、アドレナリンが分泌さているのか、だるさはほとんど無い。むしろ目がバッキバキ状態で、電車の中で目を瞑っても興奮して眠れないぐらいである

目を見開いたまま電車を乗り継いで上野駅に到着、ここから本格的に北上していく

最初の目的地は水戸、上野駅6時31分発の常磐線(勝田行き)に乗り、8時30分到着予定だったのだが・・・


「内原駅で人身事故が発生したため、この電車次の高浜駅でしばらく停車いたします・・・」


旅の初っ端から人身事故に遭遇するとは、なかなかの持ってなさである・・・

しばらくして電車が動き出すも、羽鳥駅で再び運転見合わせ

「ウソだろ・・・」

鈍行列車旅にとって電車の遅延は致命傷、もうすでにこの後の観光スケジュールに影響が出ている

ちなみにこの後は水戸・偕楽園に行く予定なのだが、見て回る時間がどんどん削られている状況である・・・


「この電車、勝田行きから友部行きに変更致します」


「オワタ!!!!!!」

水戸駅より手前の友部止まりとなり、大幅にタイムスケジュールが狂うこと確定チーンである





結局水戸駅に到着したのが当初の予定の75分遅れの9時45分

今から路線バスに乗って偕楽園に行ったとしても、20~30分程度しか見て回る時間が無い…

水戸より先(いわき方面)の常磐線の運行状況も不明確で、偕楽園観光を回避するのが最善策かと思ったが・・・

「折角ここまで来たんだから行くしかねえだ!」

私の中の脳内国会で上記の意見を申す議員が多数派となり、弾丸で偕楽園に行くことに


水戸駅  9:55発 関東鉄道バス
偕楽園 10:11着





初偕楽園である。ベタな観光地だが、意外と近場(首都圏)だとすぐ行けるだろうと思って足を運ばない。ちなみに私は東京生まれ東京育ち東京在住だが、東京スカイツリーは未だに行ったことがない(2024年10月時点)

日本三大庭園。石川の兼六園は2010年の一人旅で、岡山の後楽園は2011年の一人旅で訪れており、これでコンプリートになる

「うふふふ、コンプリートだぁ~」と喜んでいる暇と余裕は無く、とっとと中に入り、早歩きで敷地内を駆け回る





入場料200円払って『好文亭』(水戸藩主徳川斉昭が創建)の中にも入ったが、時間が無さ過ぎてじっくり見れず。早足の合間に一眼レフカメラを構え、あっという間に出てきてしまう

このブログを書くために、約5年ぶりに好文亭の写真を見返してみたが


「ほとんど憶えてねえだ・・・」





偕楽園の敷地はかなり広い。常磐線の線路の反対側にも庭園が広がっている

時間的に全てを見て回るのは不可能だが、有名な観光ポイントだけは抑えようと思い、パンフレットの地図をチェックし、行く場所を定める

実際に行けるかどうか、スマートフォンで現在時刻を確認

「あっ!?」


「もう時間がねえ!!!!!」





偕楽園 10:50発 関東鉄道バス
水戸駅 11:03着



気がつけば水戸駅前の水戸黄門像前に突っ立ていた・・・

好文亭を見終えた時点でタイムアップ、バス停までの徒歩時間、路線バス・電車の本数の少なさを考慮して、これ以上偕楽園を歩き回ることは不可能であった・・・

気になっていた水戸黄門茶屋もスルー、はしゃぎながらソフトクリームをちゅぱちゅぱ舐ることも叶わず・・・

結局庭園内にいた時間は30分未満

電車さえ遅れなければ・・・

旅の出だしから大躓きである



つづく



投げ銭・応援を送る

※皆様のご支援お待ちしております