2024.6.30 幸運のビッグウェーブに乗って福島競馬場日帰り旅打ち 後編
福島競馬場の駐車場探しから先程の函館10R購入まで、流れが非常に悪い
5~6月は競馬絶好調で『幸運のビッグウェーブ』が私を包み込んでいたはずなのだが、今は肌感でその運気を感じられなくなった・・・
駐車場探しで1時間もかかった辺りから運気の低下を感じ、嫌な予感がしていたところでの現状である
「ハァ・・・、オェっ!」
函館10Rを外して気は落ち込み、口臭のきついため息と寝不足で体力低下による嗚咽しか出ない状況だが
北九州記念とラジオNIKKEI賞の発走時刻が迫ってきている
東西重賞とも荒れそうなハンデ戦で、どちらか一つでも的中すれば、2001年大阪近鉄バファローズの北川選手ばりのサヨナラ逆転満塁ホームランの可能性は十二分にある・・・
昨年夏の福島旅打ちでも、福島最終レースで万馬券(3連複418.8倍)を当てたことで逆転大勝利を収めることが出来た・・・
諦めるのはまだ早い!!
「諦めたら試合終了。止まない雨はない。七転八倒。雲外蒼天。金運招福。一攫千金。金は100歳、銀も100歳。田村でも金、谷でも金」
私の小さな脳内であらゆる励ましワードをかき集め、一部紛れ込んできた関係の無いワードを排除しながら自分を勇気づける
やるしかねえだ・・・
小倉11R 北九州記念(GⅢ) 芝1200m
本命は1番人気サーマルウィンド
この日の小倉は降雨の可能性があり、こまめに天気を注視していたのだが、思っていたほど雨は降らず、稍重の馬場コンディション
馬場傾向的にも極端な外差しが決まるような荒れ馬場でもなかったので、内枠である程度前で競馬ができるサーマルウィンドを素直に本命にした
印象的には1400mがベストのような気がするが、前走の春雷Sで初めて1200mを走って、のちに函館スプリントSを制するサトノレーヴと僅差の争いの2着好走、これだけ走れれば1200m戦でも十分勝ち負けになる
牝馬で斤量55.5キロはやや背負う形が、内枠&先行脚質&開幕週馬場が有利にアシストしてくれるはず。血統面でもドレフォン産駒で今日の少し渋った馬場は合いそう
何ってたってあの川田さんが乗るんだから、仕事キッチリやってくれるでしょう!
サーマルウィンド軸の3連複流し計4,500円購入
馬券は売場まで行くのが面倒くさいのでPAT購入
加えて本命にするか迷っていた4番人気ペアポルックスの複勝500円も購入する
小倉芝1200mは今年1月の未勝利戦で好時計で勝利しており、芝1200m戦に限れば高レベルな走りを続けていて短距離能力は高い
ただ3歳馬で古馬との力関係が不明確なのと、斤量54キロと少しハンデを見込まれた点がどうかと思い、本命にはしなかった
それでも先行力と秘めた地力に魅力を感じて追加購入
「かわださん、すてき・・・」
スタートをある程度決めて内前めのポジションを確保する(上写真の赤矢印)
安心安全な位置で運ぶ堅実さ、これが川田さんなんだよ・・・
この位置をキープして道中ロス無く回れば、直線粘り込める
「川田さん、どん底の私に夢と希望をありがとう・・・」
馬群の隊列は抜群のスタートを決めたピューロマジックが逃げる形で、速めのペースで進んでいく
2番手には馬券購入のペアポルックスが追走、逃げ馬をじっと見てこれまた好位置
「購入2頭とも勝負圏内、もう夢しかねえだ・・・」
3コーナーの勝負どころに差し掛かる。5番手辺りで追走のサーマルウィンドとしては、ここから位置を上げて直線入口で逃げ馬を交わして押し切り体勢に持っていきたいところ
「の、ののの、のびねえだ・・・」
「オエェ!ハァ・・・、オエェ!!」
レースを見終えて、寝不足で体力低下による嗚咽・・・、ではなく極度なストレスによる嗚咽と口臭のきついため息が出る・・・
サーマルウィンドは勝負どころで加速できず、先団で押し切る自分の競馬ができなかった。それに加えてハンデ55.5キロ、初めての長距離輸送競馬も厳しかったか・・・
サーマルウィンド 12着
ペアポルックス 17着
「オエェ!!」
福島11R ラジオNIKKEI賞(GⅢ) 芝1800m
本日最後の購入レース、逆転サヨナラ満塁ホームランを1番人気サトノシュトラーゼにかける
1番人気といっても単勝5倍台、大いに紐荒れが考えられるレースで、人気馬から購入してもビッグドリームを掴める可能性はある!
さてサトノシュトラーゼ、今回のメンバーの中では地力トップだと思っており、ハンデ56キロも守備範囲
評価すべきは、レベルが高かった昨年の京都2歳S(3着)で、展開が厳しい中でも最後まで前で粘りを見せて、のちのGⅠ好走馬シンエンペラー・ダノンデサイルと僅差の競馬
二走前の毎日杯(6着)は後方に控える消極的騎乗が裏目となり、前走青葉賞(4着)は直線で他馬に寄られながらも脚を使って好走、力を出し切れない競馬が近走続いているが、本来の先行競馬ができれば、ここでは勝ち負けになる
本質的には小回り1800mは忙しそうだが、中団より前の位置に付けて、鞍上ミルコ・デムーロさん得意の強引な外まくり策がハマれば、地力で押し切れるはず
サトノシュトラーゼ軸の3連複流し計4,000円購入
さらに最後まで本命にしようか迷った5番人気ヤマニンアドホックの単勝200円&複勝500円、そして2番人気ウインマキシマムの単勝300円を追加購入
ヤマニンアドホック。二走前は素質馬ヘデントールに敗れて2着だったが、馬場の荒れた内を走った中で健闘した。サトノシュトラーゼよりは地力が劣ると判断して対抗評価に落としたが、この馬もここでは地力上位の一頭
ウインマキシマムは先行脚質で開幕週馬場が向きそうなので単勝買い
一にも二にもスタート
近走はスタートが悪くて位置が取れないサトノシュトラーゼだが、3走前までは先行競馬ができていた馬、中団より前で運べれば高確率で的中が見えてくる・・・
「スタート決めてスタート決めてスタート決めてスタート決めて・・・」
ファンファーレの生演奏が場内に響き渡り、馬にも伝わる『競馬念仏』をサトノシュトラーゼ&ミルコ・デムーロに向けて唱える
スタート決めてスタート決めてスタート決めて・・・
「出遅れたああああ!!!!」
「終わったああああああ!!!!!」
3~4コーナーの勝負どころ、ミルコさん得意の大味な大外回し策も後の祭りで、直線お釣り無し9着・・・
そして直前まで本命にしようか迷っていたヤマニンアドホックがキッチリ馬券内の3着に来る・・・
運気が腐っとる・・・
ヤマニンアドホックの複勝のみ的中でトリガミ
もしヤマニンアドホックを本命にして3連複を同馬から購入していたら70倍的中していた・・・
「オエェ!!!」
本日収支 -12,800円
結局最初から最後まで良いことが無かったが、この負け額を差し引いても6月の競馬収支はプラスなので、明日以降もまだ生きていけるのだが、わざわざ福島まで行ってこの負け方は精神的ショックが大きい・・・
「ハァ・・・」
隣りを見ると同行者の同期の元芸人O氏(上写真)が便器の黄ばみに負けないぐらいの汚い表情を浮かべて天に召されていた(一般の方なので顔は彼のイメージカラーであるうんこ色で隠しております)
一時は馬券が的中して調子ブッこいてポップコーンを買っていたO氏だったが、その後は連敗街道を驀進して、終わってみたら-15,000円の負け
やはり負のオーラの集合体であるO氏に、先週まで絶好調だった運気を吸い取られたのかもしれない・・・
「帰るか・・・」
最終レースがまだ残っていたが、天気はこれから下り坂予報で、車移動も考慮して引き上げることにする
出口に向かう途中に美味しそうな和菓子店を見つけたので購入することに
列に並び、注文の順番を迎える
「いらっしゃいませ」
「え~っと・・・」
(あれ?『凍天』って何て読むんだ?『とうてん』でいいんだよな・・・)
「あの・・・」
いざ店員の方と面と向かうと『凍天』が『とうてん』で合っているかどうか、急に不安になり、自信も無くなる
店員さんに聞くのも恥ずかしいし、言い間違えるのはハイパー恥ずかしい
「こ、これの・・・チーズ味で・・・」
秘義・人差し指メニュー差しで何とかピンチを切り抜ける
お菓子を包んだ紙に『しみてん』と平仮名で書かれていた
(『とうてん』じゃないの!?『しみてん』は想定外だっただ・・・)
一瞬有名AV男優の方の顔が思い浮かんだが、脳内に『凍天』=『しみてん』としっかり上書き保存させた
さて1個300円の凍天チーズ味、生地はアメリカンドックの生地を甘さ控えめにした感じで、中に草団子っぽいチーズ入り餅が入っていた
「こりゃ美味い・・・」
馬券を含めて本日一番の大当たりであった
「今後福島競馬場に行った時は必ず食べることにしよう。しみてん!」
凍天を褒めまくる私を見て感化されたのか、O氏も凍天を求めて列に並びだす
3~4分後、冴えない表情を浮かべて戻ってくる
「オレの一人前で売り切れた・・・」
この時、私は確信した
こいつの負のオーラの巻き添えを食らって今日負けたのだと・・・
お互い暗い表情で駐車場に戻り、ちょうど発走時刻を迎えたボートレース尼崎で行われるSGグランドチャンピオン優勝戦(二人とも購入)、そしてO氏が購入している福島12Rを車内でスマホ観戦する
私は1号艇土屋智則からスケベ心を捨てて手堅く二連単流し購入、結果+2,280円的中となり、競馬で負った傷口を浅くする(上写真参照)
O氏はグランドチャンピオン・福島12R両方外して、本日のマイナス額を3万円近くまで伸ばす
O氏の背後には全宇宙の死神・悪魔・怨霊たちが憑りついているのかもしれない・・・
そして車は走り出す・・・
野木 21:13発 湘南新宿ライン
新宿 22:24着
少しでもプラス収支だったら、湘南新宿ラインのグリーン券乗車を考えていたのだが、調子に乗らず普通車で東京に帰る
バッドエンディングとなった今回の福島旅打ちだったが、ギャンブルに負けは付き物であり、一度の負けを引きずっても仕方がない
近い将来、再び『幸運のビッグウェーブ』が来ることを願いつつ、また来週から気持ち新たに夏競馬に挑むのであった
おしまい
【追伸】
福島旅打ちの翌週7月6~7日の七夕賞・プロキオンSの週から、8月31日~9月1日の夏競馬最終週(新潟記念・小倉2歳S)まで
全週でプラス収支になることはなく、血みどろに負け続けて5~6月のプラス収支も全部吐き出して、地獄を見るのであった・・・
完全にゲボ糞野郎(O氏)に負のオーラを移された・・・
※皆様のご支援お待ちしております