2024.12 東京〜京都競馬場青春18きっぷ一人旅打ち 1日目② 16年越しの関ヶ原古戦場巡り

※これまでの話はこちら





2024年12月14日(土)


東京から豊橋までの6時間は寒さ・腰痛との戦いで、豊橋駅に降り立った時には、疲労で鼻穴にあらびきマスタードを注入されたかのような苦悶の表情を浮かべていたが、豊橋駅構内で腹ごしらえ(ピレーネ&リアルゴールド)をしてリフレッシュ
穏やかな表情を取り戻して再び東海道線に乗って京都方面へと進む

豊橋始発の快速大垣行きに乗車、快速(新快速)はオール二人掛け席車両なので、腰に負担をかけることなく快適に移動することができる。寝不足かつ満員電車で立ちっぱなしだった浜松〜豊橋間の疲労もアシストして、大垣までの1時間半の6〜7割は眠ることができた

さて今回の一人旅はタイトルの通り『京都競馬場旅打ち』がメインテーマだが、鈍行列車乗り降り自由の『青春18きっぷ』を利用しているので、行き帰りで途中下車をして観光も行う

旅出発前に観光する場所のリストアップ作業を行うのだが、東海道線沿線はこれまでの青春18きっぷ一人旅(2008年〜)で大体の行きたい場所・ベタな観光地は行ってしまったので作業が難航・・・

観光案内サイト、あるいはGoogleマップで東海道線を東京駅から京都方面にスクロールしていきながら、静岡・愛知・岐阜・滋賀辺りの観光地を調べる


「そういえば、関ヶ原って通過するばかりで行ったことないなぁ・・・」


日本史を代表する合戦が行われた関ヶ原、私自身も日本史好きで一度は行きたいと思っていた
2008年に最初の青春18きっぷ一人旅を行った際も、訪れる観光地候補としてリストアップしていたが最終的に落選、行かず仕舞いで今に至る

今回改めて『関ヶ原 観光』で検索してみると、2020年に『岐阜関ケ原古戦場記念館』が出来たりして、観光地としてもグレードアップしており、見どころがありそうだったので、2024年ついに関ヶ原童貞を卒業することにした



豊橋 11:32発 東海道本線快速
大垣 13:02着

大垣  13:11発 東海道本線
関ヶ原 13:25着





関ヶ原の滞在時間は3時間弱確保したが、合戦場跡地は広域で糞重たいリュック(重さ6〜7kg)を背負いながら見物&歩き回るとなると、時間はギリギリになるかもしれない(隅から隅まで回った場合)

レンタサイクルで巡るという手もあり、関ヶ原の観光サイトから事前にネット予約を試みたのだが、私のようなスーパー貧乏旅人にはなかなかの料金(1日2,310円)で躊躇して結局予約せず

当日現地限定で半日貸出し(660〜1,210円)も行なっているみたいだが、自転車の台数的に当日乗れるかどうか不明確かつ微妙である

とりあえず糞重たいリュックはコインロッカーにぶち込もうと思い、関ヶ原駅の正面にある観光案内所に入る(施設内にコインロッカー、レンタサイクルもこちらで貸出)


「はっ!?」





「じじじ・・・、自転車が残っとる!?」

建物内に入り、受付の方にレンタサイクルについてお尋ねする


【電動アシスト付き自転車 4時間以内で1,210円】


普段なら4桁値段の時点で支払いを躊躇するのだが、ネット予約の2,310円よりは断然安いと思い、借りることを決断

意気揚々と料金を払って自転車キーを頂き、糞重たいリュックをロッカーにぶち込む
ロッカー代は300円、良心的な金額で安堵、ただ時間が16時30分までなので注意しなければならない

ちなみに・・・

私、恥ずかしながら電動アシスト付き自転車に乗るのがこの時が初めて
「自転車は自力で漕いでこそだろうが!バカ野郎!!」と硬派な考えの持ち主であったが


「なにこれ??ハァハァ・・・、ス〜パ〜らくぅ〜〜〜〜〜」


一瞬にして電動アシスト付き自転車信者となり、ペダルの軽さと進み具合に2こぎで逝ってしまった(昇天)

関ヶ原・電動アシスト付き自転車、42歳にして2つの童貞を一遍に卒業して、関ヶ原の合戦の地へと出陣するのであった





観光案内所近くの『東首塚』(上写真)から合戦場巡りをスタートさせ






観光案内所に置いてあったパンフレットの地図を頼りにして『岐阜関ケ原古戦場記念館』へ

駐輪場の場所がなかなか見つからず、建物周辺を無駄に走ったことで時間をロスしてしまい、14時過ぎの到着となる(駐輪場は地味めな場所にあって気づかず)

2020年完成とあって建物が新しく立派、そしてデカい・・・


「15分後にシアターにて関ケ原の戦いの上映会がございますが、いかがでしょうか?」


500円の入場券を購入するタイミングで、係りの方に勧めていただく

難しい判断である。現時点で時間をロスしており、一番遠方にある『小早川秀秋陣跡』(松尾山)に行くのは不可能な状況

15分待ってシアター上映会を観て、その後に館内を見学するとなると、そこそこ距離がある『大谷吉継墓』も時間的に行けるかどうか微妙になってくる・・・

ただ折角ここまで来て、上映会を観ないのも勿体ないと思い、「みみみみ、みます」と係りの方に想いを伝える

上映会が始まるまで、建物1階に展示されていた甲冑(上写真)を眺めたり、ショップ・レストランをフラフラする

レストランでは、有名戦国武将をイメージしたパフェが名物になっており、大谷吉継頭巾パフェを食べるつもりだったのだが、【上映会→館内見学→レストラン】は時間的に厳しいので断念

上映会直前にトイレで膀胱にたまりにたまりまくった尿を放流し、すっきりすっからかん状態でシアターに入る

合戦の場に立っているような臨場感のある映像で、シートに振動・風が伝わるアトラクション要素もあり、そしてナレーションが神田伯山さんという豪華さ

「金かけてるだぁ・・・」

ちゃんと作り込んでいるだけあって、見応えある作品になっていた。これは観て正解であった





上映会終了後は、展示物を見させていただき、最後は展望室から関ヶ原の街並みを眺めてフィニッシュ、期待値を上回る満足の内容であった

駐輪場に戻ったのが15時過ぎ、自転車に跨る前にスマートフォンで15時45分発走の中山11RターコイズS(GⅢ)の馬体重を確認して馬券購入(予想は前日に済ませてある)

ちなみに、老化のせいなのか、馬券を買っていたことを忘れ、思い出したのが今晩のホテルチェックインする直前

なので馬券の結果はこの次のブログに書きます





次は『決戦地』に行く予定だったが、周囲に人がいたので後回し(静かな環境でじっくり見たかったので)、その先にある『笹尾山』から見ることに

笹尾山山頂には『石田三成陣跡』があり、関ケ原合戦場跡地の最大の見どころのひとつである

島左近陣跡の横に山頂への階段があり、足軽だったら秒で討ち取られるぐらいの活気の無い速さで登っていく





山頂には石碑と展望スペース

明日、京都競馬場で石田三成のような敗戦の将にならないことを願いつつ、今一度気を引き締めながら風景を眺める

(私は東京から来た東軍なので明日は大丈夫なはず・・・)

展望スペースでゆっくり合戦場跡を味わおうかと思ったが、上の写真の通り、人が多数いて賑やかだったので、早々に下山する





そして『決戦地』に引き返し、ベンチに座って風景をしばらく眺める。先程いた人もいなくなり無人状態であった

日本史上最大の戦いの場だが、360度田畑で何も無い

ただこの侘しさが『夏草や 兵どもが 夢の跡』的で何か良いのである

空気も標高が高いのか澄んでいて冷たく、さらに雰囲気を演出していた





順番は逆になるが『決戦地』から『開戦地』へ、すぐ側には『小西行長陣跡』もあり

関ヶ原駅前の観光案内所から色々と巡ってきたが、全て電動アシスト付き自転車で数分の距離

もし歩きで巡っていたら『笹尾山』まででタイムアウトだったような気がするので、自転車を借りて大正解であった





『開戦地 公衆トイレ』

尿意をそそられる名前のトイレだったが、時計を見るとすでに16時過ぎ

コインロッカーの時間(16時30分まで)もあるので、放尿はせずに観光案内所へ退却する

松尾山の小早川秀秋陣跡や義の将・大谷吉継の墓も行きたかったが、ここから距離もあり断念

訪れていない陣跡地は他にもまだまだあり、3時間でも足りないぐらいの見どころ満載の地であった

祝日(土曜)の割には観光客はそこまで多くなく、見る側としてはじっくり見れて楽しむことができた。歴史好きにはおすすめの観光地である





帰り道にあった『西首塚』をチラ見して





関ヶ原駅前の観光案内所に帰還

自転車を返却し、コインロッカーから糞重たいリュックを取り出したところで、時刻は16時10分過ぎ

あと5分少々で電車が来るので、敗戦兵のように慌てて関ヶ原駅へと駆け込むのであった



つづく



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