2024.12 東京〜京都競馬場青春18きっぷ一人旅打ち 1日目③ 焼鯖そうめんを追い求めて滋賀県長浜へ

※これまでの話はこちら



2024年12月14日(土)


本日の宿は、彦根駅近くのビジネスホテルを予約(割引クーポンなど使用して1泊3,200円)

本当は京都競馬場に近い京都駅周辺あるいは河原町駅周辺のホテルに宿泊したかったのだが、物価高+インバウンド+祝日の影響で、観光都市の宿泊料金が全国的にとんでもなく値上がりしており、上級貧乏人の私には手が出せない状況のため断念せざるを得なかった

別の都市で安い宿を探した結果、京都競馬場から約85㎞離れた滋賀県彦根市に泊まることになった。ちなみに関西馬が京都競馬場に出走する場合、栗東TCからの当日輸送(約40㎞)になるので、私は今回それより遠い当日輸送となる

電車で彦根から京都競馬場まで片道90分超、糞遠いが仕方ない

恨むなら京都駅付近のホテルに泊まれない己の貧しさを恨むしかない・・・





関ヶ原古戦場巡りを終えて時刻は16時過ぎ、ホテルのチェックイン時間が20時、この3時間超の間に晩飯を食べる

旅の醍醐味のひとつはご当地グルメを食べることである。彦根・米原周辺で歓喜の喘ぎ声が出てしまうぐらいの美味しいものをいただきたい

旅出発前に『滋賀 ご当地グルメ』で検索して情報取集

彦根だと『ちゃんぽん』が有名らしいが、普段から食べる機会が多いので余りときめかず

米原なら『近江牛』だが、上級貧乏人には足の指が外反母趾になるぐらい背伸びをしても手が届かず

様々な滋賀県のご当地グルメ(琵琶湖東部中心)を調べていると、長浜に『焼鯖そうめん』という食べ物を発見する。HP上にアップされていた画像を見ると、茹でそうめんの上に焼き鯖が乗っかっているものであった

子供の頃は魚より断然肉・スナック菓子派だったが、加齢と共に食の好みもじじい化して魚・せんべいが好きになり、青魚料理では福井名物『焼鯖寿司』が好物で、福井寄りの米原周辺なら食べられないかと調べていたところで『焼鯖そうめん』に出会う

そして低所得じじいは、発見した瞬間に食べることを即決したのだった



関ヶ原 16:18発 東海道本線快速
米原  16:39着

米原 17:01発 琵琶湖線新快速
長浜 17:10着





米原駅で北陸線(琵琶湖線新快速)に乗り換え、ホームに向かうと車内は学校帰りの高校生で混雑していた

糞デカいリュックを背負い、旅の疲労で顔はやつれ、NEW ERAの東京ヤクルトスワローズキャップを被った私は典型的な不審者シルエットで、車内で浮きまくりである

(恥ずかしい・・・)

「何だ?あのきたねえヤバい奴は?」的な視線が気になり、羞恥プレイを受けているような気分で辛かったのだが、乗車時間(9分)が短かったのが不幸中の幸いであった

長浜駅に到着すると逃げるように電車を降りる。駅を出ると豊臣秀吉&石田三成像(上写真)が「お主はきたねえじじいだけど、ヤバい奴なんかじゃないよ」と優しくお出迎えしてくれた

ちなみに『長浜石田三成巡り』も今回の旅の観光候補にリストアップしていたのだが、『関ヶ原古戦場巡り』との決選投票の末に落選、またの機会に・・・

お目当ての『焼鯖そうめん』を食べる。『翼果楼』という店が有名店らしいのだが、営業が15時までですでに終了、駅チカで他の有名店はないかと調べた結果





長浜駅から徒歩2分の『成駒家』という店に行くことにする

立派な店構えに期待しかない。入店すると客はテーブル席に女性2人だけで混雑しておらず。17時台前半という時間帯もあって、スムーズに座ることができた





もちろん注文するのは『焼さばそうめん定食』(1,870円)一択

ただ女性客2人組がすでに『焼さばそうめん定食』を食べており、被った物を注文するのが何だか芸が無いようで恥ずかしかったのだが、長浜に来た目的を見失わずに焼鯖そうめん愛を貫く





調子ブッこいてアサヒスーパードライ瓶ビール(770円)も注文してしまう

飲むつもりはなかったのだが、旅をしている高揚感がそうさせてしまったのだろう・・・

「ハァハァハァ・・・、気持ちいい・・・」

関ヶ原で自転車を漕ぎまくった疲労感がビールの美味さを倍増させる

料理が来る前に飲み切らないよう、チビチビ飲みながら主役の登場を待つ





白く輝くそうめんの上に勇ましい焼鯖がどーーーん、美しいシルエットである

まずは焼鯖の身だけ食べる。甘辛く煮られており、普段食べる鯖缶とは比べ物にならないほど上質な味である。そして抜群に白米が進む

そうめんも上品な味で焼鯖と混ぜて食べても美味しい。小鉢の煮豆・味噌汁も含めて、私を興奮状態にさせてくれる定食であった

心の中で歓喜の喘ぎ声を出しながら料理に夢中になり、イレ込み気味にビールグラスを持とうとした瞬間であった

「うわっ!???」

器に置いていた箸が腕に接触して、床に落ちてしまう・・・


「はっ!?替えの箸がねえだ!??」


飲食チェーン店のようにテーブル上に替えの箸は置いていない
お店の方は離れの大広場で接客しているっぽく不在
女性客2人組からは「あのきたねえじじい、箸落としやがった」的な視線を感じる・・・

落とした箸を見ると、目視で確認できる大きさのホコリがごっそり付着している・・・

テーブル上には呼び出しボタンが置いてある
ただ「すみません、箸落としちゃったんですけど・・・」というだけで遠方からお店の方をお呼びするのは非常に申し訳ない・・・

「どうしよう・・・、ハァハァハァ・・・」

将棋なら王手で詰まれた絶体絶命の状況、落とした箸を手に持ってしばらくフリーズする

「参りました・・・」

もう店員の方に頭を下げて投了するしかないか・・・


「いや!!まだ手はある!!!」


糞デカリュックからアルコールウェットティッシュを取り出し、落とした箸を根こそぎ拭くという藤井聡太八冠レベルの一手で王手を逃れる

間近にいる女性客2人組に対して、何もなかったかのような澄ました表情を作って、アルコールウェットティッシュで汚れを拭き取った箸で再び『焼さばそうめん定食』を食べる

ただ動揺していたのか、瓶ビールの存在を完全に忘れて、『焼さばそうめん定食』を食べ終えた後にビールを飲んでいないことに気づき、半分も残っていた瓶ビールを慌て気味に飲み干して、店を出るのであった





長浜 17:57発 北陸本線新快速
彦根 18:22着



2012年に行った青春18きっぷ一人旅で彦根城を訪れた時以来の彦根である

ここからは観光モードから競馬モードに切り替える。前回のブログでも書いたが、この時に本日15時45分発走の中山11RターコイズS(GⅢ)を購入していたことを思い出す

レース結果はホテルチェックイン後に部屋でレース映像を見ながら確認するとして、まずは競馬新聞(専門紙)を買うためコンビニに行く
スマートフォンの地図アプリで調べると宿泊するホテル近くにローソンを発見





しかし競馬専門紙は売っておらず。地方あるあるでこういったケースは多々あるのだが、JRAの調教拠点がある滋賀なら競馬が盛んで売っているかと思ったのが的外れであった・・・

競馬専門紙は明日買うことにして、割引シールが貼られたハンバーガーとスナック菓子だけを購入してホテルにチェックイン

『焼さばそうめん定食』を食べたばかりだが、成人男性には量がやや少なめでお腹も空いていたので購入

したのだが、いざ食べ始めると案外腹が一杯でそこまで食が進まず・・・

老いである・・・





ホテルの部屋はユニットバス付のワンルーム、シャワーが浴びれてベッドがあるだけで十分である

糞重たいリュックを投げ捨て、身軽になったところでターコイズSのレース映像をスマートフォンで結果を見ずにチェックする





中山11R ターコイズS(GⅢ) 芝1600m

本命は3番人気ドゥアイズ(上写真は24年5月ヴィクトリアマイル当日の東京競馬場で低所得じじいが撮影したドゥアイズ)

昨年のオークス・秋華賞は案外な成績だったが、古馬になりマイル路線を歩むようになってからは安定の成績

二走前のヴィクトリアマイルも見せどころありの4着で、今回のメンバーなら地力上位。前走クイーンSは、外枠で位置が取れなかった上、外を回されたロスもあり厳しい競馬となったが、その状況でも最後まで脚を使っての4着は好内容で評価できる

ただ今回も外枠14番、中山芝1600mの多頭数外枠はかなり不利であるが、鞍上のC.デムーロの早仕掛け気味の乗り方がドゥアイズの脚質とフィットしそうなのと、馬の地力を信じて本命にする

ドゥアイズ軸の3連複流し&ワイド計4,000円購入





外枠から位置を取りに行き、今回も外を回すロスがありながらも地力で何とか3着キープ

C.デムーロが今年のマイルCSでナミュール騎乗の時に言っていた『ミドルフロント』の乗り方で馬券内に導いてくれた(ナミュールは脚質が合わないため17着ビリだったが・・・)

3連複42.3倍×100円的中

ほぼ元返しの微増だが、大怪我しなかっただけでも良しとする

「運は明日に残しておく」

シャワーを浴びて、翌日のレース予想をして25時頃に就寝

ビッグドリーム、掴ませてくれよ・・・



つづく



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