北海道&東日本パス一人旅2019 2日目② 奥羽山脈横断、再び山形へ 仙台牛たん~鳴子温泉経由~鶴岡

※書いているのは2025年ですが、2019年の話です。これまでの話はこちら





2019年8月22日(木)


作並 12:38発 仙山線
仙台 13:15着


仙台駅に到着する頃にはニッカウヰスキー宮城峡蒸溜所で飲んだ上質なお酒も抜け、夢見心地から現実モードに戻る

『平日の午前中からすきっ腹に酒』、言葉だけ見たらなかなかのクズ人間状態な訳だが、仙台に来たタイミングですきっ腹におさらばして朝昼兼用の食事をとる

仙台と言えば『牛たん』、過去の一人旅でも仙台で二度(2009年2017年)ほど牛たんを食べているのだが、めちゃくちゃ好きな食べ物という訳でもない。食べ物ランクを付けるなら中堅中位程度である

「宇都宮に行ったら餃子を食べよう」
「大阪でたこ焼き・お好み焼きを食べなきゃ」
「せっかく香川に来たんだからうどんを・・・」

これらと同様に「仙台に行ったら名物の牛たんを必ず食べなきゃいけない」というマインドに勝手になって、今回もまんまとマインドコントロールされて牛たんを食べることにする

何度も食べるほどの好物でもないんだが・・・。このようなマインドを定着させた観光戦略が素晴らしいんだろうなぁ・・・

仙台駅近くなら駅ビル内にある『牛たん通り』で食べるのが手っ取り早く済む。有名店が軒を連ねており、外れのリスクも無い。ちなみに過去2回もこちらで食事をした

午前中から長時間歩いて疲れており、これ以上歩き回るのもしんどかったので、今回も『牛たん通り』で食事をすることに決めたのだが、どこの店も列を作って混雑していて、すぐに食べれそうにない・・・

長時間並んでまで牛たんを食べるという情熱を持ち合わせていなかったので、こちらで食べるのを断念、一度外に出て仙台駅ロータリーを眺めながら考えを整理する

「牛たんはもういいか・・・。その辺の牛丼屋かコンビニで総菜パンでも買って・・・」


「ん???」


周囲をぼんやり眺めていると、仙台駅ビル以外にもデパート的な商業施設ビルがあるのを発見し、ふと思った

「駅利用者が大勢雪崩れ込む駅ビルより、商業施設ビルのレストラン街の方が空いているかも・・・」

普段、馬券・舟券・車券の予想が当たらない私だが、この考えはドンピシャ大的中であった

S-PALという商業施設の地下にあるレストラン街に行くと、牛たん料理の店があり、そこまで混んでおらず、待たずに食べれそうな状況であった





『青葉亭』という店でAセットを食べる

牛たん焼き・牛たんシチュー・サラダ・テールスープ・麦ごはんのセットで1,620円(当時)

牛たんを散々好物ではないと書いてきたが、いざ食べるとうめぇんだよ・・・

牛たん焼きは肉厚で食べ応えあり、牛たんシチューは煮込まれた牛たんがスーパー柔らかい、そしてシチューと麦ごはんの相性の良さが抜群で昇天する

サラダにかかっているのは白色のドレッシング
私、恥ずかしながらシーザーやフレンチなど白系ドレッシングの酸味が苦手なもので、サラダを目の当たりにした時は硬直する

ただ残すのは申し訳ないので我慢して食べる。大して働きもせずに公営ギャンブルばかりやっているゴミクズ人間だが、その辺の礼儀作法はしっかりしているのだ

鼻呼吸を止めて恐る恐る口の中に入れると、想像していた白系ドレッシングの味とは異なり、チーズベース?の味で酸味控えめで美味しかった


「やっぱり仙台は牛たんだな・・・」


色々と牛たんのことを言ってきたが、最終的にはハイパーベタな感想を抱いて、牛たんを堪能するのであった

次回仙台に来た時も結局牛たんを食べるんだろうなぁ・・・



仙台  14:35発 東北本線
小牛田 15:20着

小牛田  15:50発 陸羽東線
鳴子温泉 16:55着





終点鳴子温泉駅で下車、予定では温泉に入ることになっているのだが、滞在時間は約1時間でタイトな状況

とりあえず日帰り温泉の場所は事前に調べているので、スマートフォンの地図アプリを頼りにながら歩き出す





温泉街らしい美景にうっとりし、伝統工芸品の鳴子こけしがお出迎え

写真を撮りながら街並みを楽しんでいたら、歩くスピードも遅くなり、目的地に到着するのに20分もかかってしまった

「ちょっと待てよ・・・」

18時01分発の電車には必ず乗らなければならず、現時点で残り時間は45分を切っている

「帰りの徒歩時間を考慮しないといけないから・・・、受付で入浴料払って、荷物パンパンの糞デカいリュックの下の方に沈む洗面用具を取り出し、服脱いで、身体洗って、湯に浸かり、すぐ出て身体を拭いて、髪乾かし・・・」


「くそめんどくせええええええ!!!!!!」


日帰り温泉営業をやっている旅館の入口まで来たが、入浴した場合、短時間で湯から出なければならない上、慌てるのが目に見えていたので温泉は断念する

「何しにやってきたんだ?」

ボリューム19ぐらいの大きさの独り言をブツブツ言いながら鳴子温泉駅にとんぼ返りする





鳴子温泉駅に戻り、駅前にあった足湯に浸かって残り時間を潰す

旅のしおり(スケジュール)を作成している段階で薄々は気づいていたが、徒歩移動込みの1時間滞在で日帰り温泉を楽しむのは厳しかった・・・

「足湯で鳴子温泉に来た元を取ってやる・・・」

鳴子温泉に来たことが無駄骨にならないように、これでもかというぐらい足湯にガッツリ浸かる

長時間歩いて硬直していた筋肉がほぐれるようで気持ちがいい


「あっ!!???」


両足を足湯に浸けてから、タオルを持ってきていないことに気づく・・・

風呂は宿泊するビジネスホテルの部屋にあるバスタオル、日帰り温泉ならば貸しタオルを使うつもりでいたので、タオルをリュックに入れなかった(荷物軽減という理由もあって)

「最悪だ・・・」

自然乾燥を試みるも結局半乾き状態で靴下&靴を履き、足元ねちょびちゃ不快状態で電車に乗り込むのであった





鳴子温泉 18:01発 陸羽東線
新庄   19:04着





新庄駅で約1時間20分の乗り換え待ち

ちなみに新庄は2009年に行った青春18きっぷ一人旅でご当地グルメの『とりもつラーメン』を食べに来ている(ブログはこちら

新庄駅側のNewDaysで食べ物を購入して、駅隣接の観光センター的な建物内のフリースペース(体育館ぐらいの広さ)のベンチに座って時間を潰すことにする(前回来た時もこちらを利用)





少しでも山形っぽいものを食べようと思い、さくらんぼチューハイ&ずんだ味のLOOKチョコレート(ずんだは宮城っぽいが)、そして菓子パンを購入(計418円)

マーガリンサンドは、安くて面積がデカいという貧乏人ならではの理由で購入した

フリースペース内は友達同士で勉強・懇談している高校生が多数、その中に酒を飲みながら食パンをむしゃつく汚いじじいが一匹

場間違いの完全アウェーである

恥ずかしさを堪えながら1時間超過ごし、新庄を後にする

不審者がいると通報されなかっただけでも御の字でございます・・・



新庄 20:23発 JR快速最上川
余目 21:10着

余目 21:25発 羽越本線
鶴岡 21:44着





鶴岡駅到着、本日は駅近くのビジネスホテルを予約(割引クーポン&ポイントなど利用して1泊500円)

晩飯をまだ食べていない。駅近くの飲食店でご当地グルメを楽しむのがベストだが、22時近くで店がやっていない

ホテル近くのセブンイレブンで晩飯を買ってホテルにチェックインする

旅に出ているのに二日連続のコンビニ晩飯、スペシャル感が全く無い・・・





「これは・・・」

チンジャオロース弁当だけを購入したのだが、袋の中にケチャップ&マスタードが入っていた

私、コンビニで計12年アルバイトをしていたが、チンジャオロース的な弁当にケチャップ&マスタードを付けたことはない

接客してくれたのは愛想がいい50代男性でベテランな感じ、恐らく店長さん、FC店ならオーナーさんだろう

「わからん・・・」

チンジャオロースにケチャップ&マスタードをかけて食べるようなワイルドな人間に見られたということなのだろうか?

あるいは鶴岡ではチンジャオロースにケチャップ&マスタードをかけて食べるのがポピュラーということなのだろうか?

考えれば考えるほど謎が深まるだけだったが、ケチャップ&マスタードを使わずにチンジャオロース弁当を食べて、26時前に就寝する

チンジャオロースにケチャップ&マスタードをかけるべきだったか・・・



つづく



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