北海道&東日本パス一人旅2019 5日目① 地酒で勝利の祝杯を 新潟競馬場旅打ち 前編

※書いているのは2025年ですが、2019年の話です。これまでの話はこちら



2019年8月25日(日)


昨晩は新潟駅から徒歩25分の場所にあるネットカフェに宿泊
25時過ぎに眠りに就こうとしたが、冷房が効きすぎて寒い上、隣りの個室シートにいる男性から聞こえてくる「コイツもう死ぬんじゃないのか?」と思わせるような痰が絡みに絡みまくった咳が永遠と鳴り響き、睡眠を妨げられる

さらにカラオケ・ゲームセンター目的で来ている若者集団の騒ぎ声も加わり、ほとんど眠れぬまま朝を迎える


「地獄だ・・・」


ただネットカフェに宿泊したからには上記のことは想定内の出来事
特大咳おじさんや大はしゃぎ若者集団を恨むよりは、新潟駅周辺のビジネスホテルに宿泊することが出来ない己の経済力の無さを恨むべきである(詳細は前回ブログ参照)


「金さえあれば、新潟駅近くのホテルに泊まれたし、そもそも辛くてきつい鈍行列車旅ではなく、新幹線・飛行機を利用したリア充旅ができたんだよ・・・」


早朝にネットカフェを出発し、貧乏を嘆きながら新潟駅まで徒歩25分かかる道を40分かけて覇気無く歩いていく





さて一人旅5日目のスケジュールは、新潟競馬場に行って、新潟産の純米大吟醸酒が買えるぐらいのリア充に変身するための勝負を行なう

新潟競馬場は2016年のアイビスSD当日に行って以来、3年ぶり2度目
前回はこのブログでも度々登場する同期の元芸人O氏の車で行ったのだが、今回は新潟駅から直行バスに乗って向かう

ちなみに、新潟競馬場は周辺に鉄道駅が無い。一番近くてJR早通駅で徒歩1時間もかかる(Googleマップ調べ)

よって車・バイク・自転車・一輪車・ローラースケート以外で向かうとなると、交通手段はタクシーかバスとなり、新潟駅近くのホテルに宿泊することができない雑魚おじさんこと私では、タクシー乗車は夢物語なので、自然と直行バスで行くことになった訳である

その直行バス(新潟駅発)だが、本数が午前中の早い時間中心で、10時以降になると減便となり、昼頃になるとほとんど走っていない(2019年当時)

万代シテイバスセンターからも路線バスは出ているが、こちらは各停で、新潟競馬場に到着するまで約1時間かかり、且つ座れるかどうかも不透明(直行バスなら座れなかったとしても35分で到着)

私自身、今日は午前中に購入レース(狙っているレース)が無いので、早い時間に競馬場に行く必要はなかったのだが、バスの時間に合わせた結果、朝8時台の直行バスで行くことになったのである


朝7時30分過ぎに新潟駅に到着、バス乗り場がある南口はすでに数百人が並ぶ長蛇の列ができていた

バス会社の方が列に並んでいる人に対して、バス乗車券を手売りしていたので、運賃が140円お得な新潟駅~競馬場往復券(1,000円)を路上購入する

そしておじさん&おじいさんに四方八方囲まれたすし詰め状態のバスに乗車(私もおじさん)

座れるか微妙な状況だったが、運良く着席できて、体力を消耗することなく競馬場に向かうことができた





8時40分頃に新潟競馬場到着、入場口は開門待ちの客で大混雑

当時はコロナを迎える前なので、屋外スタンド席は自由席で早い者勝ち
私自身もこの時はJRAカード会員(2022年入会)でも何でもなく、事前に指定席購入もしていなかったので、席取り競争に参加するため列に並ぶ





開門後に競歩競技なら失格になるぐらいの早歩きでスタンドに向かい、ゴール板近くの屋外席を確保

ゴール前の攻防が一望できる良席に座ることができたのだが、気温がすでに30度近くあって糞暑い・・・

本当は空調の効いたスタンド内の席が良かったのだが、そちらは全て指定席のため座れず

時刻は9時過ぎ、最初の購入レースが14時35分発走の新潟9R

すなわち5時間以上、この席で暑さを凌ぎながら待機しなければならないのである・・・

「さて、どう過ごすか・・・」

とりあえず新潟1R(10時10分発走)を見終えた後に、時間潰しも兼ねて場内をふらつくことにする





まずは新潟2R(10時45分発走)に行われた新潟名物・芝直線1000mレースを間近(4角側のスペース)で観戦

新潟競馬場は観戦スペースと芝コースの距離が近く、千直レースの場合、騎手は馬場状態の良い外ラチ沿いを求めて走るので、かなり近い距離で競走馬を観ることができる

このブログを書いている2025年時点で、函館以外のJRA競馬場に行っているが、中京競馬場の4角側(名鉄車両の前辺り)も間近でレース中の競走馬を観ることができるが、砂被り席的な迫力を最も感じられるのは新潟競馬場だろうか





新潟2Rを見終えて、再び場内をふらつく

入場門を入ってすぐの広場では、飲食店が賑わっている

新潟を代表するB級グルメ・みかづきのイタリアン(前回来た時に食べた)、昨夜食べた新潟タレかつ丼、公営ギャンブル場定番のラーメン・カレー・揚げ物・もつ煮などが売られている

時刻は11時過ぎ、12時前後になるとさらに混雑すると思われるので、食べ物を購入するなら今のタイミングか

ただ・・・、昨晩のネットカフェ宿泊で眠れなかったのが原因なのか、あるいは特大咳おじさんの飛沫を吸い込んだのが原因か、体調がイマイチで食欲が無い・・・

身体と相談した結果、このタイミングでの食べ物購入は回避

ただ暑くて水分は欲していたので・・・





レモンチューハイ(430円)を購入して自席で飲む

体調はイマイチでも甘い物と酒は別腹である


「あっ!あぁぁぁ・・・」


キンキンに冷えたレモンチューハイが、思わず喘ぎ声が漏れてしまうぐらい美味しい

昨夜、特大咳おじさんからもらった飛沫が体内でアルコール消毒されていくのが分かる

そしてアルコールパワーに昨晩の寝不足も加味して睡魔が襲ってくる

「いい感じに眠いぞ・・・。昼寝が一番の時間潰しになる」


1時間ぐらい睡眠 ⇒ 体調&食欲回復 ⇒ 飲食店巡り&食事で時間潰し ⇒ 新潟9R予想 ⇒ 的中 ⇒ 純米大吟醸


「流れができた!!!」


純米大吟醸までのヴィクトリーロードが完全に見えたので、実行に移すため、自席で瞼を閉じる


(寝れる・・・、あぁ・・・、きもちぃ・・・)

(zzz)

(・・・)

(うるせぇなぁ・・・)


一列後ろに座っている20代男性集団の糞馬鹿デカい声の下ネタ会話が、私を夢の世界から現世に呼び戻す

(ダメだ・・・)

聞いていて股間がやんわり盛り上がるような気持ちいい下ネタ会話でもなく、不快になるばかりの内容で耐えきれなくなり、睡眠を15分程度で切り上げて自席を離れる(席の上に新聞紙を置き、座席キープしたまま離席)

何か食べようかとも思ったが、食欲はまだ回復せず・・・

場内を彷徨って、スタンド内の冷房が効いたベンチに着席

こちらでしばらく涼みながら過ごして、新潟9Rを予想&購入

発走時間直前に自席に戻り、新潟9Rを観戦

そして、純米大吟醸を買うお金を掴む・・・


新潟9R 五頭連峰特別 トリガミ的中


「ん?」


新潟10R 朱鷺S はずれ
小倉11R 小倉日経OP はずれ


思い描いていたヴィクトリーロードと違うんだが・・・



つづく



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