青春18きっぷ一人旅2018 4日目② 世界遺産・八幡製鐵所からの博多中洲

※書いているのは2024年ですが、2018年の話です。これまでの話はこちら



2018年8月27日(月)


当初の予定では、中津観光を終えた後は小倉方面に引き返し、門司港でご当地グルメの『焼きカレー』を食べる予定だったのだが、気温30℃を超す暑さで食欲も活力も無くなり、小倉方面に向かう電車の中で気持ちに迷いが生じる

「今の怠い感じの状態でカレーは重てぇだ・・・。無理して食べたとしても後々に口から茶色い物を嘔吐してしまう可能性が高いし、道中で体調を崩して茶色い物を脱糞してしまうリスクだってある・・・」

苦渋の決断ではあったが、門司港行きを断念し、その後に行く予定の世界遺産『官営八幡製鐵所』を前倒して見に行くことにする



中津 11:15発 日豊本線
小倉 12:21着

小倉       12:44発 鹿児島本線区間快速
スペースワールド 12:56着





冷房の効いた車内で安静にしていたおかげで、スペースワールド駅に到着した頃には多少体力が回復、とは言えまだ万全ではないので昆虫のようにゆっくりとしたペースで駅から歩きだす

『官営八幡製鐵所』は駅から徒歩10分、敷地内は一般開放しておらず、これから行くのは製鐵所全体が見渡せる展望スペース(入場無料)である





右手にこの旅の前年(2017年)に閉園したスペースワールドを見ながらほぼ直線の道をトボトボと歩く。アミューズメントパークだけあって華やかな建物が並んでいるが、祭りのあとといった感じで閑散としており、巨大なスペースシャトルが不気味にそびえ立っている

Wikipediaで調べてみたらこの巨大スペースシャトル、この3か月後(2018年11月)に解体されたというではないか。思い出は全く無いのだが、最後に拝めたのは光栄なことでございました





昆虫ウォークで向かったこともあり、駅から20分弱かかって展望スペースに到着

ちなみにここを訪れた理由は、製鉄業や建造物に興味があるとかではなく、ただ『世界遺産』というワードに惹かれただけである。要するにただのミーハー糞野郎ということでございます


「ん???」





「あれ?今日って何曜日だっけ・・・」


「休みじゃねえかバカ野郎!!!!!!」


本日月曜日、案内板を見る限り、思いっきり閉場日である・・・

駅からの徒歩20分が完全な無駄骨となる

「何故事前に調べとかない・・・」、自分の犯した凡ミスに怒り&憤りを感じ、ストレスで茶色い物が吹き出そうになる

再び巨大スペースシャトルを見ながら駅にとんぼ返り

怒りの感情がそうさせたのか、帰りの足取りは迅速であった・・・

『事前準備を怠るととんでもないことになるよ・・・』

この言葉を後世に伝えることを使命として残りの生涯を全うしようと思います



スペースワールド 13:35発 鹿児島本線区間快速
博多       14:43着

博多   14:58発 福岡市地下鉄空港線
中洲川端 15:01着





博多は4年ぶり2度目、前回も青春18きっぷ一人旅(2014年)で訪れた

4年前は先輩芸人で福岡県出身・在住のたかしさん(体重推定150キロ超の大巨漢)ともつ鍋屋(天神方面)に行っただけだったので中洲に来たのは初めてである

中洲での目的は博多グルメを味わうこと、体調面も時間の経過と共に回復してきて食欲も戻ってきた

「さぁ何を食べるか?」

4年前のたかしさんの言葉を思い出す


「ハァハァハァ・・・、おい永吉、ハァハァハァ・・・『元祖ラーメン』が美味いんや・・・、ハァハァハァ・・・、元祖・・・ハァハァハァ・・・ラーメン・・・ハァハァハァ・・・」


コイツうるせえなぁ・・・と思うぐらい『元祖ラーメン』と何度も連呼していたことを思い出し、スマートフォンで元祖ラーメンの場所を調べることに

ただ候補が複数店舗出てきて、どの店がたかしさんが言っていた『元祖ラーメン』なのか断定できない





とりあえず徒歩圏内の『元祖ラーメン』に行ってみる

15時台の中途半端な時間帯というのもあって店内は空いており、スムーズに食券購入&着席できた

注文したのはこの店のスタンダードっぽいラーメン





値段が500円程度で安く、味もとんこつラーメンの本場らしく美味しかった。青ネギの食感も良いし、紅しょうがを入れるとさらにナイスであった

ただここのラーメンがたかしさんが言っていた『元祖ラーメン』なのかは定かではない

目を瞑ってたかしさんの当時の発言をもう一度思い出してみる


「ハァハァハァ・・・、おい永吉・・・、ハァハァハァ・・・、俺はダイエーホークスのマイク・ラガが好きだったんや・・・」


そんなこと聞いてねえよバカ野郎!!

真相は藪の中である



つづく



投げ銭・応援を送る

※皆様のご支援お待ちしております