北海道&東日本パス一人旅2019 1日目② 電車のダイヤは乱れ、スムーズに行けぬアクアマリンパーク

※書いているのは2024年ですが、2019年の話です。これまでの話はこちら





2019年8月21日(水)


偕楽園を1時間半かけて観光する予定だったが、乗車した常磐線が人身事故の影響を受け、当初予定の75分遅れで水戸駅到着となり、観光する時間も削られ、結果水戸駅~偕楽園を1時間(偕楽園滞在時間は30分程度)でとんぼ返りすることになる

偕楽園内の写真は早歩きしながら何とか撮れたが、庭園・建造物などをじっくり見て回る余裕はなく、ただ巨大庭園を苦い表情で汗まみれになりながら急ぎ足で歩き続けただけの30分となった・・・

旅出発前は「もし偕楽園を早く見終えたら、水戸駅近くの飲食店で納豆料理でも食べようか、ぐふふふ」と夢を膨らませていたが、そんな時間の余裕など全く無く、納豆一粒さえ見ることなく夢破れる・・・

旅の初っ端からイレギュラーな事が起こり、なかなかの持ってなさである

思い返してみると、前年2018年に行った『青春18きっぷ一人旅』(東京~鹿児島)でも、旅初日に乗車予定の電車が台風の影響で運休になったりした

運気が腐っとるだ・・・





11時に水戸駅に戻る。当初の予定では11時10分発の常磐線(いわき行き)に乗車するはずだったが、相変わらずダイヤは乱れたままで、駅の電光掲示板に『11時10分いわき行き』の表示はされていなかった

水戸駅構内放送あるいは駅係員の方と客の会話を盗み聞きして得た情報によると、いわき駅までの運転は取り止めており、高萩駅までだったら電車は走っているということである

(今朝起きた人身事故だけでこんなにダイヤが乱れるものか・・・)

ちなみにこの後は、いわき駅の3駅手前の泉駅で下車して『アクアマリンパーク』(小名浜港)に行くスケジュールである

このまま水戸駅でいわき行きの電車を待っていても、時間だけ無駄に食いそうな気がしたので、まもなく発車する高萩行きの常磐線に乗ることにする





12時頃に高萩駅に到着。ここから先のいわき方面の電車があるかは不明確だったが・・・

「いわき方面の電車ですが、運転を再開致しまして、約30分後に当駅到着予定でございます」

駅構内放送に「また待たされるのか・・・」と思いつつも、「長時間待たずに済んだ」と安堵する気持ちもあった

長閑で静かな高萩駅ホームで、水戸駅売店で購入したスポーツ新聞を見ながら、今晩(23時35分)英国ヨーク競馬場で行われるインターナショナルS(海外馬券発売レース)を予想して電車を待つ

旅のスタートから今に至るまでこれだけ流れが悪いと、馬券も当たる気がしなかったが、エロ本を凝視する男子中学生のように夢中でスポーツ紙の競馬面を見つめ、競馬予想に集中する(馬券は今晩宿泊するホテルで購入)

そして12時30分頃にいわき行きの電車が到着する





13時頃に泉駅到着。やっとこさの福島県上陸である

当初は12時22分泉駅到着予定で、約40分遅れの到着となったが、水戸駅到着75分遅れだったのを考えれば、大分時間をリカバーしているのでポジティブに捉えることにする

先述の通り、泉駅から『アクアマリンパーク』を目指すのだが、行く目的は新鮮な海産物を食べることである

加齢と共に魚料理(特に刺身)が好きになっており、旅ルート上に刺身まみれになれそうなこの地を見つけ、行くことを即決

事前に飲食店は調べており、食べる物もすでに決めている

あとは現地で食道から肛門まで刺身まみれになるのみ・・・

泉駅前から路線バスに乗ってアクアマリンパーク方面に向かう(13時15分発)

バス車内は、思いのほかヤンチャそうな男子高校生が多くて賑わっていたが(ヤンチャ5~6人:大人2~3人:低所得下人間(私)1人)、彼らとは席が離れていたため、比較的穏やかに過ごすことができた

イオンモールいわき小名浜バス停で下車して徒歩移動(5~6分)





13時30分頃にアクアマリンパーク到着(約30分遅れの到着)

新鮮な魚介を堪能することができる『いわき・ら・ら・ミュウ』
東北最大級の水族館『アクアマリンふくしま』(上写真2枚目参照)
他に遊覧船やお土産センターなどもあり、見どころ満載の観光スポットである

滞在時間は60~70分程度なので、遊覧船乗船はタイムスケジュール的に不可能(乗船してしまったらお魚を食べる時間が無くなってしまう)

『アクアマリンふくしま』(水族館)の案内板を見てみる


「ハァハァハァ・・・」


2,000円近くする入館料にビビッて震えが止まらず即断念





己の度を超えた貧しさを噛みしめながら福島の海をしばらく眺めることにした・・・


「お魚だけ食べて帰るか・・・」





まずは上写真の建物内1階にある売店で、小名浜のご当地グルメ『カジキメンチ』(メンチカツ)を食べる

『カジキ』と聞くと、釣り竿を片手にグラサンをかけた松方弘樹さんのイメージしか思い浮かばないのだが、その昭和のビッグスターが追い求め続けた『カジキ』なのだから美味いに決まっていると思い、食べる物リストに『カジキメンチ』を事前ピックアックした訳である


「えっ?」


建物内に入ると誰もいない、かつフロア照明もやや暗くなっている・・・

やがて店員の方が来るかもしれないと思い、1階フロア内を不審者のようにウロウロしたのだが、誰も現れない・・・

(中休憩に入っちゃったか?あるいは場所が違うのか?)

結局ノーカジキで建物を後にする





電車が遅れ続ける
遊覧船に乗る時間が無い
水族館入場料を払う余裕が無い
カジキメンチが食べれない

己の度を超えた持ってなさを噛みしめながら再び福島の海を眺めるのであった・・・



つづく



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