北海道&東日本パス一人旅2019 1日目③ 海鮮丼を食べるも山形行くのも苦難の道のり
※書いているのは2024年ですが、2019年の話です。これまでの話はこちら
2019年8月21日(水)
時刻は14時、自作の旅のしおりを見ると『14時19分発の路線バスに乗って、アクアマリンパークからJR泉駅に戻る』と記されていたが、今朝起きた常磐線人身事故の影響を受けて、タイムスケジュールがぐちゃぐちゃになってしまったので、帰りのバスの時間を改める
『アクアマリンパーク』に来た最大の目的はお魚(お刺身あるいは海鮮丼)を食べること。食べ終えたらバスに乗って泉駅に戻り、15時46分の常磐線(いわき方面)に乗る。バスの時間を改めても、この2点は必ず達成しなければならない
「今から飲食店に入って、爆速食いをしたとしても、混雑状況によっては20~30分ぐらいはかかるか・・・。さらにバス停までの徒歩移動、路線バスの本数の少なさを考慮して・・・」
己の小さい脳をフル稼働させてシミュレートし、15時までのバスで泉駅に戻ることに決定する
時間が無いので早速『いわき・ら・ら・ミュウ』(いわき市観光物産センター)に入って店探し、ただどこの店も混雑している・・・
そんな中で、店前に掲示されていた料理の写真が魅力的だった『さかなや食堂 ウロコジュウ』という店を選択する
こちらの店も列を作って混雑していたが、並んでいたのはファミリーの団体客ばかりで、テーブル席目当ての客と思われる。ならば一人客は案外早くカウンター席に案内だろうと見込んで列に並ぶ
結果、思惑通りとなり、そこまで待たされることなくカウンター席に着席することができた(それでも10分近くは待ったが)
時刻は14時15分、店選び~入店までに時間のロスはあったが、迅速に注文&食事を済まし、ここから巻き返す!
メニューを見ると、高レベル低所得者である私にとっては厳しい値段設定となっていたが、旅の時だけはケチらない!!
「じょじょじょ、上、ハァハァ・・・、上海鮮丼を一つ」
身体をブルブル震わせながら、1,500円もする『上海鮮丼』を注文する
普段総菜パン中心の地獄食生活をしている私が、1,500円というメガトン級の高額注文をしてしまったものだから、料理を待つ間は興奮状態となり、目をバッキバキにさせながらイレ込み気味でお魚の登場を待つ
「結構かかるな・・・」
店内は満席状態、注文して10分ぐらい経っても、なかなか夢の『上海鮮丼』はやって来ない
時間にソワソワしながら料理を待つこと更に10分
「そんなかかる???」
料理はまだ来ない。お店の方が誰かと「材料あるない」的なやり取りの会話が聞こえてきたりと、何やら厨房側はスムーズにいっていない様子
時計を見ると14時30分を過ぎている・・・
「ヤバい!バスが!!」
「お待たせしました~」
ようやく『上海鮮丼』と対面することができたのだが、時刻は14時40分になっており、夢のお魚料理に感動している暇はなく、牛丼を食べるかのように迅速かつ雑に胃に流し込むことになる
「刺身は裏切らない」
じっくり味わうことは出来なかったが、どの刺身も新鮮な身ばかりで、慌てて食べても昇天級の美味しさだった。ただご飯が酢飯ではなかったのが個人的に残念であった(海鮮丼は酢飯の方が好きなもので)
それでも値段通りの立派な海鮮丼で、終始興奮させていただきました
爆速食いにより、14時50分前には『いわき・ら・ら・ミュウ』を出る
スマートフォンで慌て気味に路線バスの時間を調べる。往路で乗った路線では15時前後の便は無かったが、別路線のバスなら15時20分頃発の泉駅行きのバスがあった
15時20分頃発→泉駅15時40分頃着→15時46分発の常磐線乗車
渋滞や事故に巻き込まれたら即アウトだが、このバスにかけるしかない
バス停の場所はイオンモール(写真参照)を越えて、少々歩いたところにある(行きで下車したバス停とは別)
「イオンモール糞でけえだ・・・。城だ・・・」
2017年の北海道&東日本パス一人旅で、小樽築港で見たイオンモールも糞デカかったが、こちらも負けず劣らずの巨大要塞で、度肝を抜かされながらイオンモールを背にして歩いていく
道中にあったローソンで尿を放出し、膀胱がすっからかんになったところで、ほぼ定刻に到着したバスに乗車、トラブルに巻き込まれることなく15時40分前に泉駅到着、すぐに駅ホームに駆け込む
「只今いわき方面の電車、約10分遅れでの到着となります」
「まだダイヤ乱れてるの!?」
今朝起きた人身事故でここまで長々と影響が出るものなのか?それとも新たに別の事故が起こったのか?どちらにせよ今日は流れが悪い・・・
泉駅ホームで足止めを食らい、やっとこさ来た常磐線に乗車し、16時10分頃に終点いわき駅到着、すぐに仙台方面の電車に乗り換える
いわき 16:13発 常磐線
富岡 16:54着
このブログを書いている2024年では常磐線全線運転再開(2020年)しているが、この時は富岡~浪江間は東日本大震災の原発事故により運休状態
よって富岡駅からは、16時59分発のJR代行バスに乗り換えて浪江駅に向かう。ちなみにバスは北海道&東日本パスで乗車できる
バスの乗車率は5~6割程度で空いており、スムーズに窓側の席に座ることができた
バスは富岡駅を出発して帰還困難区域を通過して浪江駅へ(約30分)
道中ですれ違うのは自衛隊車両や作業車ばかり。車窓から見える街並みは静かで、人が暮らしている様子は感じれず、廃墟化した建物も数多く見られた
バス乗車前は車窓をカメラ撮影しようかと思っていたが、この街並みに撮る気も失せて、何とも言えない感情で浪江駅到着まで窓を眺めていた
(復旧したら浪江焼きそば食べにまた来ようか・・・)
途中作業車渋滞に巻き込まれ、浪江駅到着が少し遅れたが、電車がバスの到着を待ってくれたみたいで、無事に予定通りの電車に乗車する
浪江 17:34頃発 常磐線
原ノ町 17:53着
原ノ町 17:55発 常磐線
仙台 19:26着
仙台駅到着、ここから仙山線に乗り換えて、本日の宿泊地・山形に向かう
仙台駅ビルで『ずんだシェイク』を飲みたかったが、乗り換え時間が10分程度しかないので、すぐに仙山線のホームへ向かう
19時38分発の山形行きの仙山線に乗車、帰宅ラッシュで車内は混雑して座れず。つり革を掴みながら、今晩英国ヨーク競馬場で行われるインターナショナルS(海外馬券発売レース)を脳内イメージ予想しながら時間を過ごす
「何だっ!!??」
しばらく乗車していると、地面から何かにぶつかったような大きな音がして、電車も急停止する
車両点検すると車内放送が流れ、本日二度目の運転見合わせに巻き込まれる・・・
何が起こったのか分からなかったが、しばらくして電車が動き出す
21時01分に山形駅到着予定だったが、運転を見合わせた関係で25分遅れでの到着となる
一日通して運気が腐っとるだ・・・
晩御飯は山形駅周辺でご当地グルメを食べるつもりでいたが、飲食店は営業を終了しており、結局宿泊するビジネスホテル近くのセブンイレブンで晩御飯を買う
旅に出てコンビニ飯、スペシャル感の無さに気持ちが萎える・・・
ただ日常で嫌々食べている総菜パンの購入は回避して、普段より購入品数を増やし、私なりにスペシャル感は出したつもりである。それでもねぇ・・・
一泊3,000円の激安ビジネスホテルの部屋で、無音・無表情・無感情で黙々と食べる
食事後は、スマートフォンでインターナショナルS(23時35分発走)の馬券購入を済まし、部屋内のユニットバスでシャワーを浴びる
臭い身体がスッキリしたところで、すでに発走時刻を過ぎていたインターナショナルSの結果を確認
クリスタルオーシャン・ジャパン二頭軸の3連複流し馬券が的中して微増
本日初めて良いことが起きたような・・・
ホテル内の自販機でキリンレモン(110円)を購入して祝杯
「この的中で旅も良い方向に流れが変わりますように・・・」
旅の好転を願いながら、25時に就寝するのであった
※皆様のご支援お待ちしております