北海道&東日本パス一人旅2019 3日目② 遊覧船で笹川流れを見るため、山形から新潟へ

※書いているのは2025年ですが、2019年の話です。これまでの話はこちら



2019年8月23日(金)


羽黒山頂 10:55発 庄内交通バス
鶴岡駅前 11:45着


当初の予定より1時間早いバスに乗車して羽黒山から鶴岡駅に帰還、ただ早く鶴岡駅に帰ってきたとしても、この後に乗る電車は13時26分発なので、待ち時間が長くなっただけということになる

1時間30分超の待ち時間をどう過ごすか?

前回のブログをご覧の方はお分かりかと思いますが、人生の6年分ぐらいの量の石段登りをした為、疲労困憊で動き回りたくない状態である

ただ腹は減っている・・・

鶴岡駅バス停から周囲を見渡すと大きめの土産屋を発見、そこでご当地の土産菓子などを買い食いするのはありである

己の心と体に相談した結果、ギリギリ歩ける距離(歩いて50m未満)だと判断し、覇気のない徒歩で店に向かう





さくらんぼ酒、だだちゃ豆のフリーズドライ&饅頭、まさに山形といった土産品を購入(計885円)

近場に座って食べれる場所はないかと調べると、すぐ近くに観光センター的な大きいビルがあったので、そちらにフリースペースがあると読んで、勢いのないスピードで徒歩移動する

ビル入口付近の案内板を見ると、観光センター的なビルの正体は飲食店などが多数入っている商業施設(MARICA)であった

「ここの飲食店で飯を食うのもありだな・・・」

1時間以上の待ち時間を考慮して、先程購入した土産品を食べるのではなく、MARICA内の飲食店で昼食を取ることにする

「食べるならご当地グルメ」

その考えを前提に店探しを行い、『YAKU禄』という店のメニュー案内板に書かれていた『庄内豚』の文字が目に留まり、こちらに入店する





メニュー表とにらめっこ、一時は『庄内豚』を裏切って『ガパオライス』と不貞行為に走るのもありかと思ったが、最後は思い止まって当初の目的の『庄内豚の生姜焼き』(1,100円)を注文する

ワンプレートで私のような薄汚いじじいとは無縁のオシャレなサラダ付きのキレイな盛り付け(上写真参照)

米の上にデ~ンと乗っかっている大きめの庄内豚が迫力と共に輝きを放つ。その魅力的なシルエットに食がそそられて一気に平らげる。味付けも抜群で米が進む進む

最後はスープをじっくり飲んで、周りの人に聞こえないようにゲップ(歓喜の号砲)を口から放ち、満足気に店を後にする

大当たりの昼食、浮気をせず『庄内豚一筋』を貫いた私の完全勝利であった

食事後は同ビルのフリースペース(広めのフロアに椅子多々あり)に移動して、椅子に座って電車の時間まで廃人のように身動きせず過ごす

出発時間となり、外に出ると雨が本降り
この日は元々雨予報であったが、羽黒山登山中に降っていたらどうなっていたことか・・・

ろくに働きもせずに家でゴロゴロしながら公営ギャンブルばかリやっている『日頃の行いの良さ』が、雨を降らさなかったのだと、ポジティブに考えることにして電車に乗り込む

ポジティブシンキングは大事なのです。考えが間違っていたとしても・・・



鶴岡 13:26発 羽越本線
桑川 14:39着





羽越本線に乗って新潟県に上陸

遊覧船に乗って『笹川流れ』を見るために桑川駅で下車する

笹川流れとは、新潟県村上市の海岸で、日本海の荒波によって形成された奇岩や岩礁、洞窟などの景観が楽しめる名勝・天然記念物である(GoogleのAI検索文より抜粋)

旅出発前に新潟県の観光名所をインターネットで調べたところ、なかなかの頻度で『笹川流れ』が検索結果に出てきたので、私も情報に流されて行ってみることにした

美しい風景の画像も検索情報と共にたくさん出てきたので、実物を目の当たりにするのが楽しみである

桑川駅のホームに降り立つと鶴岡で降っていた雨はすっかり上がっており、ひとまず安堵

遊覧船乗り場は駅から徒歩10分超、遊覧船チケット(1,000円)は既にネットで予約済みで15時20分発の便に乗船する

船の出発時間まで40分程度あるので、駅隣接の土産屋を覗いて時間調整する


「ぬはっ!!!!!?????」





「ウソだろ・・・」

土産屋に向かおうとした時、視線に入った貼り紙に体が凍りつく


「糞時間かけて来たのにそりゃねえだ・・・」


前年(2018年)の東京~鹿児島青春18きっぷ一人旅では、福岡の八幡製鐵所展望スペースに行ったら閉場日、鹿児島駅近くのお目当ての黒豚とんかつ屋に行ったら臨時休業日であった

何なんだ?この持ってなさは・・・


「いや!諦めるのはまだ早い!!」


欠航の知らせの貼り紙をよく見ると、『天候の変化により変更になる場合が御座います』と書かれている

すでに雨は上がっており、望みはある!!

土産屋での時間調整を取り止めて、遊覧船乗り場に向かってみることにする





遊覧船乗り場を目指して海岸線を歩いていくが、海が明らかに荒れてるのが素人目にも見て分かる・・・


「これは・・・」





「そりゃそうだわな・・・」

遊覧船スタッフの方に確認してみると、やはり荒天で欠航ということであった

「あの白波の状況下で出航なんかしたら転覆するわな・・・」

無念だが即納得である

次の電車まで約1時間30分

また待ちか・・・





遊覧船乗り場から桑川駅まで海を見ながらゆっくりと引き上げる

桑川駅向かい側の海岸沿いにベンチがあったので、そこに糞重たいリュックを置いて腰を下ろす

荒れた日本海とそこそこなデカさの鳥を眺めながら、鶴岡駅近くの土産屋で購入したさくらんぼ酒&だだちゃ豆フリーズドライ&饅頭を食べる

「ハイパー無駄骨だ・・・」

酒も土産品も美味なのだが、口臭きつめのため息とボヤキが止まらない

ろくに働きもせずに家でゴロゴロしながら公営ギャンブルばかリやっている『日頃の行いの悪さ』が、欠航にさせたのでしょうね・・・





しばらくして小雨が降ってきたので駅に避難、長閑なホームの小屋の中でひたすら電車を待ち、笹川流れを見れず不完全燃焼な気持ちのまま電車に乗り込む

さて、次に向かうのは長岡
本日は長岡駅近くのビジネスホテル(1泊3,800円)に宿泊する(ネット予約済み)



桑川 16:24発 羽越本線
新津 18:47着

新津 18:51発 信越本線
長岡 19:45着





長岡でのタイムスケジュールは、ホテルチェックイン前に長岡のご当地グルメ『洋風カツ丼』を食べることになっているのだが、疲労で食欲もそこそこで、且つ昼も豚肉を食べていることもあって余り気乗りせず

よって予定を変更して、晩飯は軽めの食べ物で済ませることにする

しかし、長岡駅ビル&駅周辺の飲食店を覗くもピ~ンと来る店が見つからず

そうこうしているうちにホテルのチェックイン時間も迫ってきたので、晩飯はコンビニで簡単に済ませることにして、ホテルに向かうことにする

その道中であった・・・

ホテル到着直前にして、前方に『ラーメン居酒屋』と書かれた看板が現れる

店前の案内板を覗いてみると『洋風カツ丼』の文字か・・・

宿泊するホテルからも近いし、ここで食事をしてもチェックイン時間にはギリギリ間に合いそうである

「庄内豚同様にブレずに洋風カツ丼を食えということなのですね・・・」

天からの御告げを感知して、空腹という訳ではなかったが『ラーメン居酒屋 つかさ』という店で『洋風カツ丼』を食べることにする





遊覧船チケット代1,000円が浮いているので、調子ブッこいてビールも注文する

『サッポロビール 新潟限定ビイル 風味爽快ニシテ』

キンキンに冷えたビールと同時にお通しの冬瓜の煮たやつも現れる

「両方文句無し、うめぇだ・・・」





そして主役の『洋風カツ丼』が登場

かかっているソースが独特で、ケチャップベースのファミリーソースというものらしい。味が主張し過ぎず美味しいソースであった

「昼も夜も何度食おうが豚肉はうめぇだ・・・」

計1,728円

偶然出会った店だったが、美味しいご当地グルメを食べられたことに感謝しながら一人旅3日目の観光日程を終える





ホテルチェックイン後に本日最後の大仕事、ホテル内のコインランドリーで洗濯をすることである

今日までに持ってきた服&下着を着尽くしたので、このタイミングで洗濯しないと明日以降着る服が無い

ラッキーなことに自部屋の向かい側がコインランドリースペースで、しかも洗濯機も空いていた

ビジネスホテルあるあるだが、こういった場所のコインランドリーは洗濯機の台数が少ないこともあって混雑していることが多く、スムーズに洗濯を完了させることが難しい。過去に洗濯するのに2時間以上待たされたこともあった
あとあるあるもうひとつ、乾燥機のパワーがすげぇ弱い

自部屋到着直後に速攻空いている洗濯機に服をぶち込んで、迅速に洗濯&乾燥を完了

これで明日以降も生きていけます・・・。ありがとう・・・

半乾きの服たちに囲まれながら24時過ぎに就寝するのであった



つづく



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