北海道&東日本パス一人旅2019 4日目② 新潟せんべい王国を経て、新潟駅周辺を彷徨う

※書いているのは2025年ですが、2019年の話です。これまでの話はこちら





2019年8月24日(土)


一昨日はニッカウヰスキー宮城峡蒸溜所で午前中からウイスキーを飲み、今日は朝日酒造で午前中から日本酒を飲む

美酒に酔い、そして「午前中から酒を飲む」というスーパーワンダフルな旅のスケジュールを組み込んだ自分に酔いながら、午後の旅を行なう



来迎寺 12:14発 信越本線
長岡  12:28着



長岡駅で新潟方面の電車に乗り換え、ロングシートの席を無事確保
下車する新潟駅まで1時間超、暇なのでスマートフォンで本日行われている中央競馬の馬券を酒の勢いで購入

「板チョコ2~3枚買えるぐらいのプラスになればいい」と目標のハードルを低く設定したのだが、それをも下回るマイナス収支の結果に終わり、酔いが一気に醒める

「買わなきゃよかった・・・」

新潟駅に到着するまで、飲酒競馬の恐ろしさに震えながら、ひたすらふて寝するのであった・・・



長岡 12:40発 信越本線
新潟 13:57着

新潟 14:03発 白新線
新崎 14:15着





新潟駅で白新線に乗り換えて新崎駅下車、ここから徒歩20分の場所にある『新潟せんべい王国』に向かう

新潟せんべい王国、加齢と共にせんべい好きになっていった私にとっては、昇天しそうなネーミングの王国である

新潟と言えば米どころ、有名米菓メーカーの本社も多数存在しており、最初はブルボン・亀田製菓二社の工場見学を調べていたのだが、両社とも行っておらず

他を探していたところで偶然見つけたのが、『ばかうけ』で有名な栗山米菓直営のせんべいテーマパーク『新潟せんべい王国』であった

普段から『ばかうけ』を布団の上で行儀悪く食べては、食べかすを枕元にこぼすという生活をしており、ある意味枕を共にした仲である『ばかうけ』の故郷を訪れることは、偶然ではなく必然だったのかもしれない・・・





気温30度近い中、20分歩いたことで、王国に到着する頃には発汗と共にアルコールも抜ける。入国するのに酒気帯びだと失礼なので都合が良い

『新潟せんべい王国』は入場無料、敷地内に入ると神社(ばかうけ稲荷)があったので、日頃からお世話になっている『バリン』と『ボリン』(この時、名前が付いていることを初めて知る)の御両名に感謝を伝えるお祈りを捧げた





「手焼体験、工場見学・・・」

大きな矢印を発見する。私のような不審者風貌の男が一人で手焼体験に参加するのは、通報される恐れがあるので止めておく

工場見学に参加するため、矢印に従って建物の中に入る


「こ、これは・・・」


建物内は土曜日ということもあり、ファミリー客でびっしり

ろくに働きもせず公営ギャンブルばかりやっている私とは違い、建物内にいらっしゃった皆さんは、真っ当な人生を歩んで輝きを放っている方ばかりで、全員が笑顔に満ち溢れていた


「ダメだ・・・」


クズ人間の私にはそのキラキラとした輝きは眩しすぎて、耐えられなくなり1~2分で建物を出る

結局、工場見学は幸せオーラ渦の中で参加する自信も気力も無かったので断念

隣接のショップが入った建物に移動する。こちらは比較的静かで空いていた





せんべいなどの食品・土産品を販売している店に加え、テイクアウトできる飲食店もあったので、そちらで『せんべいソフト』(420円)を購入する

特製醤油だれがかかったアイスに、星たべよ1枚が突き刺さっている構成

店前のシートに座って、CIAOちゅ~るのCMの猫ちゃんたちのように夢中にちゅぱちゅぱぺろぺろ舐る

『甘い×しょっぱい』が合うのは周知の事実だが、期待通りの美味しさで顔がほころびる





新潟せんべい王国限定の『ばかうけ イカ七味マヨネーズ風味』を購入して出国

『男はイカ臭くなってこそ一人前』だと思っているので、数あるせんべいの種類の中からイカ味のばかうけを迷わず選択

旅を終えて自宅に帰ったら、布団の上で食べて、枕元をイカ臭くさせて一人前の男になりたいと思います

手焼体験も工場見学も参加せずに出国することとなりましたが、好きなせんべいとふれあえたので満足なひと時でございました



新崎 15:55発 白新線
新潟 16:08着





まだ16時を過ぎたばかりではあるが、旅4日目のスケジュールは全て終了。本日は新潟駅近くに宿泊する

本当は1泊3,000~4,000円台のビジネスホテルを予約するつもりでいたのだが、インバウンド&祝日の影響で新潟駅周辺のホテル料金がどんでもなく高くなっており、私のような雑魚階層の低所得者では到底泊まることが出来ない状況

ちなみに「とんでもなく」を具体的に説明すると、通常素泊まり4,000円程度の部屋の宿泊料金が、インバウンド&祝日の影響で2万円近くまで跳ね上がっていた・・・

結局ホテルの事前予約は断念し、この日は新潟駅から徒歩圏内のネットカフェに泊まることにする

ネットカフェは空調が寒く、照明が眩しく、騒音も気になる厳しい環境なのだが、ナイトパック料金+シャワー使用料で3,000円弱で済むので、今日だけは我慢する

ナイトパック料金で利用するつもりなので、そのサービスが開始される時間帯まで待たないといけない。早く店に行ったとしても21~22時といったところか・・・

残り5~6時間をどう過ごすか?

とりあえず新潟駅北口の万代シテイ方面を散歩する
しかし、長旅の疲労&久々の都会で人混み疲れしてしまい、どこにも寄らないまま新潟駅に引き上げて、人が少なそうな南口方面に移動する

そうこうしているうちに蒙古襲来級の勢いの便意が襲ってきたので、駅近くのドン・キホーテが入っている建物内のトイレをお借りして脱糞

身が軽くなったところで建物内の飲食店フロアを散策、するとご当地グルメ・新潟タレかつ丼の店を発見する

まだ17時ではあったが、他にする事も無いのでこちらの『かつ丼 政家』で早めの晩飯とする





朝からアイス2個(酒粕ソフト&せんべいソフト)しか食べていないので腹ペコペコ

ガッツリ食べたい気分ではあったが、料金的に特製二段盛かつ丼(1,350円)を注文する勇気が無かったので、並盛かつ丼(900円)を選択

メニュー表の右上に『大盛り無料』と書かれていたので、遠慮せず大盛りで注文する





卵とじではなく、タレに漬けたかつがご飯の上に3枚ど~ん・ど~ん・ど~ん

新潟タレかつ丼は、9か月前に中山競馬場(2018年有馬記念当日)でキッチンカーのお店で食べたことがあるのだが、そこで食べたもの以上のボリューム感で美味しかった。特にかかっているタレが素敵であった

満腹となって店を出たのが18時、残りの時間はカフェで過ごそうと思い、スマートフォンの地図アプリで周辺を調べる

近くにタリーズがあったのでそちらに入店。さほど混雑しておらず、店内は心地の良いジャズがかかっており、アイスコーヒーを飲みながら安らぎの時間を過ごす

21時になったところでネットカフェに向かう。場所は新潟駅から徒歩20分以上離れたところ

新潟駅近くにもネットカフェはあったのだが、混雑していそうな予感がしたので、より空いていそうなアクセスの悪い方の店を選択した

思惑通り、店に行ってみると満室にはなっておらず、スムーズに個室フラットシートを確保することが出来た(計2,700円)

受付時にシャワー室も予約、深夜帯は順番待ちで待たされることが多々あるのだが、すぐに順番が回ってきて、入店して早々にキレイさっぱりすることが出来た

無料で借りられるブランケットを被り、25時過ぎに就寝

するつもりだったが・・・


「隣りうるせえ・・・」


厳しい一夜を過ごすこととなる



つづく



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