青春18きっぷ一人旅2018 4日目① 城・諭吉・唐揚げ 大分中津巡り

※書いているのは2024年ですが、2018年の話です。これまでの話はこちら



2018年8月27日(月)


本日最初に乗る電車の時刻が8時4分なのだが、宿泊したビジネスホテルから小倉駅まで若干歩くのでやや早めの6時過ぎに起床する

迅速に荷造りなどの出発準備に取り掛かりたかったが、昨晩コインランドリー(宿泊したホテル内)で洗濯した服や下着(旅1~3日目で着たもの)が半乾き状態で抜群の生乾き臭を放っている(本日の服は今回の旅で初着用のもの)

この状態のまま洗濯物をリュックの中にぶち込むと、明日以降に着る服が『ハイクラスなクサ服』になることが濃厚である

しかし、乾かす時間はさほどないし、朝っぱらから一つ一つドライヤーを当てて乾かす気力もない・・・

ここは『臭さを背負って生きていく』ことを決心し、半乾きのまま洗濯物をリュックの中に詰め込み、ホテルをチェックアウトする

「大丈夫!私自身が臭い人間なんだから、服ぐらい臭くたってどうってことない!!」

ポジティブ思考で小倉駅に向かって歩き出す

セブンイレブンで軽食と今晩ボートレース丸亀で行われるSGボートメモリアル優勝戦の予想用にスポーツ新聞を購入し、小倉駅改札窓口で青春18きっぷに印(3回目)を押してもらい、本日の鈍行列車旅をスタートさせる

時間帯が通勤通学と被り、案の定満員電車にぶつかり座れず。もしこの状況で『ハイクラスなクサ服』を着ていたら・・・と想像したら吐きそうになったが、電車は数駅過ぎるとドバっと人が降りてガラガラに

そこからは座ってゆったりと目的地に向かう



小倉 8:04発 日豊本線
中津 9:04着





中津駅下車、人生初の大分県である

ちなみにこれで行ったことが無い県は沖縄県のみとなった。いずれLCC(格安航空会社)でも利用してスワローズの春季キャンプ(浦添)を観に沖縄に行けたら・・・

本日の午前中は駆け足気味で中津観光を行うのだが、朝9時の時点ですでに糞暑い・・・。気温がというよりは日差しが強烈で、肌が日光で炙られているような感覚である

暑さにやられながら活力なくダラダラと駅から歩くこと10分弱





中津城から中津観光を開始する

開館時間が9時、現在9時15分で他に観光客は誰もいない。受付の方も敷地内の掃除をしており、小心者の私にとっては非常に入りづらい状況である

それに開館時間すぐに入ると「コイツ中津城すげえ好きだな・・・」と思われそうで何だか恥ずかしく、到着後数分間は城前でモジモジしながら入場するのを躊躇していたのだが、覚悟を決めて城に攻め入る(共通入場券600円)





他にお客さんがいないので、旅2日目に訪れた松江城よりリラックスしてゆっくり城内の展示物を見ることができた

そして『天守閣問題』だが、程々の時間とどまって景観を見渡す(天守閣問題については旅2日目松江城ブログで)





次に中津城すぐ横にある『黒田官兵衛資料館』へ(入場無料)

「あぁ~~~」

2014年放送の大河ドラマ『軍師官兵衛』を観ていたので興味津々であり、かつ中に入ると冷房でスーパー涼しく、私にとってはダブル天国な空間であった





中津城から歩くこと10分、福澤諭吉旧居・福澤記念館を訪れる

慶應義塾に入れるような学も無ければ、貧乏過ぎて1万円札(諭吉)とは無縁の人生、要するに福澤先生とは全く関りのない人間なのだが、中津城で購入した共通券を見ると、こちらが無料で見物できるということでやって来た訳である

敷地内に神社みたいな場所があり、そこにかけられていた絵馬をチラ見すると「慶應に合格しますように」と書かれてあった

それを見て「頑張れ!」と思える人間なら良かったのだが、「エリートだな・・・」と僻み・嫉妬心が芽生えてしまった私は、器の小さい醜いゴミクズ人間でございます

学生さん、申し訳ございません・・・。その後は無事合格出来たでしょうか?





これまで無縁だった福澤先生と今回ふれあうことで、心のどこかで諭吉1万円札と縁が深くなり、今後はお金に苦しまない潤いのある人生に変わるのではないかと密かに期待をしていたのだが

このブログを書いている2024年2月現在、状況は悪化するばかりでど貧乏どん底人生真っ最中である・・・

そして2024年7月、1万円札は福澤諭吉から渋沢栄一へ

ただ!私は渋沢先生主人公の大河ドラマ『青天を衝け』(2021年)を全話観て、かつ東京都北区&埼玉県深谷市の大河ドラマ館まで足を運んでいるので、札が変わるタイミングこそが1万円と縁深くなる予感が・・・

2024年夏以降、人生逆転の万馬券大チャンスがあるかもしれねえだ・・・





中津観光の最後は『中津からあげ』を食べて締める

ここ最近、東京で唐揚げ専門店が急増しており、特に『中津からあげ』を扱った店をよく見かけるので気になっていた。ただ食べたことはない

ならば本場で食べてしまおうと思い、中津駅に戻る道中で唐揚げ店を探す

しかし、昭和っぽいスナックやパブはたくさんあるのだが唐揚げを扱っている店が見当たらない。中津駅近くの商店街も行ってみたが午前中でシャッターが閉まっている店がほとんどで見つからず

店が見つからないうちに電車の時間が迫ってきてしまいタイムアウト

無念ではあるが『中津からあげ』を断念して駅へ入る

ところが!!

何かのトラブルで電車が運転見合わせているではないか。駅員の方に聞くと、次の普通電車の到着は30分後のこと





そうなれば改札を出て再び店探しをする

駅前にあったうどん屋に行き、一応『からあげ』の旗が出ていたのでこちらで唐揚げを食べることにする。公式な『中津からあげ』かどうかは定かではないが・・・

注文は唐揚げだけでよかったのだが、「コイツ典型的な観光客だな」と思われるのも何だか恥ずかしかったので、カモフラージュでいなりも合わせて注文する





唐揚げ&いなりで計510円

唐揚げは注文後に揚げてくれて、肉も大ぶりでしっかりしていてジューシー

(うめえだ・・・。こりゃ間違いなく『中津からあげ』だ・・・)

ただじっくり味わう時間はない。唐揚げが出来上がった時点で電車の時間まで残り10分程度

揚げたて熱々の唐揚げを連続的に口に入れて5分で完食、おかげで口の中が火傷で薄皮が捲れてボロボロである

ただ一度は諦めた『中津からあげ』を食べれた幸福感でそんなことは気にならなかった

「見事な中津観光の締めとなっただ・・・」

そして逃げるように店を出て駅に駆け込み電車に乗車するのであった



つづく



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