北海道&東日本パス一人旅2019 2日目① ニッカウヰスキー宮城峡蒸溜所で平日午前中から酒を身体に沁み込ます
※書いているのは2025年ですが、2019年の話です。これまでの話はこちら
2019年8月22日(木)
7時50分起床、40分程度で洗面&荷造りを済ませ、宿泊した山形駅近くのビジネスホテルをチェックアウトする
本日最初に向かうのは『ニッカウヰスキー宮城峡蒸溜所』、10時30分からの見学ツアー(無料)をすでにネット予約している
場所がJR仙山線の山形〜仙台間の真ん中辺り(やや仙台寄り)にあるので、昨晩は山形駅近くのホテルに宿泊するより、仙台駅周辺のホテルに宿泊した方が鉄道移動ルート的にも楽だったのだが、仙台駅周辺のホテル料金が低所得おじさんである私には厳しい料金設定になっていたので、比較的リーズナブルだった山形駅近くのビジネスホテル(1泊3,000円)に宿泊したのである
大都市のホテル宿泊料金については、この年ぐらいから外国人観光客の増加かつホテル不足が原因なのか、値上げが目まぐるしく(特に祝日)、その後コロナショック・ウクライナ戦争による物価高もあって、このブログを書いている2025年1月でも宿泊料金上昇の流れが止まらない状況である
ちなみに今回泊まった山形のホテルを改めて調べてみたところ、平日1泊5,000円前後の料金となっていた(2025年1月時点)
私のような糞貧乏旅人にとっては厳しい時代となってしまった・・・
山形 8:55発 仙山線
作並 9:37着
山形駅から再び仙山線に乗って仙台方面に引き返し、『ニッカウヰスキー宮城峡蒸溜所』の最寄駅となる作並で下車
最寄駅といっても、ここから徒歩だと40分程度かかる。週末だったら無料送迎バスが出ているみたいだが、本日は木曜で運行無し
交通手段の選択肢は『タクシーを電話で呼ぶ』か『本数の少ない路線バスを待つ』となるが、タクシーは貧乏がこびりついている私には乗車する考えは皆無であり、自然と路線バス一択となる
バス停看板で時刻表を確認すると、次のバスが約30分後到着(10時05分発)
待ち時間は長いが、これに乗れば10時30分からの見学ツアーには十分間に合うので、ひたすらバスの到着を待つことにする
作並駅前には、私の他に20代前半の男性と40代後半の女性がいた(それぞれ単独で観光客っぽい雰囲気)
この人達もバス停の時刻表を見ながらソワソワしていたので、恐らく『ニッカウヰスキー宮城峡蒸溜所』に向かうのであろう
駅前はほぼ原っぱで店とかは無い。バス停の側にベンチがあり、そこに座ってバスの到着を待っていてもよかったのだが、40代後半女性がベンチ周辺をソワソワ&ウロチョロしていて、ゆったり過ごせそうにもなかったので、そこから10mほど離れた路上の段差部分に座って時を待つことにする
スマートフォンをイジりながら時間を潰していると、女性の声がやや大きめで聞こえてくる。視線を向けると、40代後半女性が20代前半男性に話しかけ始めたではないか・・・
「ねぇねぇ!相乗りタクシーで行きましょうよ!!多人数で料金を割れば安いし、早く着くわよ!!」
イレ込み気味というか、はしゃぎ気味に男性を勧誘している。そしてその勧誘はやがて私にも向けられそうな予感がビンビンに感じられた・・・
(めんどくせぇ・・・)
はしゃぎ気味かつ押しつけ気味な感じが見ていてしんどかったので、女性がこちらに勧誘に来る前に立ち上がり、逃げるようにこの場を離れる
私としてはバスに乗る気満々だったが、相乗りタクシーの誘いを断って変な空気になるよりは歩いた方がマシだと思い、40分かけて『ニッカウヰスキー宮城峡蒸溜所』まで歩くことにした
9時45分頃から歩き出し、スマートフォンの地図アプリを頼りに左右森林の道を進んでいく
「絶対に『奴』より早く到着してやる!」
高いモチベーションのせいか、足取りはドクター中松氏開発のジャンピングシューズを履いているかのように軽い
そのおかげもあって、30分程度で到着(10時15分頃)
受付がある建物に入り、まずは周りに『奴』がいるかどうか確認する
「いない・・・、先に着いた!優勝だ!!」
10時30分頃、ちょうど10時30分の見学ツアーが開始され、別場所に移動する最中に『奴』が建物内に入ってきた(タクシーの到着が遅れたのだろうか?)
私は歩いた分、体力を消耗
『奴』は時間に遅れて到着
焦らず、イレ込まず路線バスを待っていた方が、私も『奴』もベストだったんだよ・・・
急いでは事を仕損ずる
2017年に行った北海道&東日本パス一人旅で『余市蒸溜所』を訪れているので、『宮城峡蒸溜所』を訪れたことで、ニッカウヰスキーの国内二大蒸溜所コンプリートとなる
無料試飲あるいは高級酒の格安試飲ができるという浅はかな理由で、2014年の一人旅から酒蔵巡りを行うようになり、これまでに京都伏見(黄桜・月桂冠)・神戸灘(菊正宗・白鶴)・白州・サッポロビール園・山崎・霧島と全国各地の有名どころの酒蔵・工場を巡ってきたが、ハズレがひとつもない!
施設見学でもショップでも楽しめる大人のオアシスなのである
今回も普段手の届かない高級酒を試飲するというスケベ心満載の意気込みで、10時30分開始の見学ツアー(70分)に参加するのである
ツアー参加者は20人前後、女性のツアーコンダクター的な方の案内&解説のもと、施設内を巡っていく
大半が複数人でのツアー参加で、単独参加は私ぐらい。何となく気まずい&小っ恥ずかしかったので、列の最後尾を目立たぬよう追走する形で案内係の方の丁寧な説明に耳を傾ける(今回に限らず毎度このスタイルです)
「そうなんだぁ・・・」
この見学ツアーで学んだことが『ケンタッキー州で作るものがバーボン』であること
ウイスキー・バーボン・ブランデー、詳細な違いが分からず生きてきたので目から鱗が落ちる思いであった
いつか400倍ぐらいの馬券が当たったら、そこそこなバーボンを購入して、ケンタッキー州のカーネル・サンダース的な上下白スーツの紳士を脳内でイメージしながら、祝杯を上げようかと思います
そして時を迎える・・・
見学ツアー大トリの無料試飲である
何を飲んだか記憶があやふやなのだが、確か『宮城峡』『スーパーニッカ』『アップルワイン』を頂いたような・・・
まずはそれぞれロックで頂き、濃厚な味わいと風味を楽しむ。そして水・炭酸水で割ってチビチビと飲み切る
どんな飲み方でも酒は美味い。割る用の水・炭酸水も蒸溜所の地下水(新川)を使ったものらしく、どんでもなく美味しくて震えた
特に炭酸水は試飲コーナーにサーバーがあって、炭酸水のみでもずっと飲んでいられるぐらいのハイレベルな美味さであった
見学ツアー終了後、さらに有料試飲で、宮城峡蒸溜所限定の『伊達』(200円)というウイスキー、そして『宮城峡シェリー&スイート』(350円)を頂く
両方とも甘めな味わいで良い
「ハァハァハァ・・・、気持ちいい・・・」
ほろ酔い気分になり昇天、先程30分歩いた疲労もあって酔いも早かった
最後はショップでチョコレート(上写真参照)とコースターを購入(計980円)
人にお土産を買うという寛大な心と財力を持ち合わせていないので、全て自分で食べさせていただきました
これにて『ニッカウヰスキー宮城峡蒸溜所』とはお別れ、見学ツアー&試飲と幸せなひと時であった
帰りのバスの時間を調べると、またしても30分後到着
小雨も降り出してきたが、良い酔い冷ましなると思い、帰りも歩くことにする
ただ復路は競い相手がいないので、ゆっくり作並駅までフラフラ歩いたのであった
【追伸】
旅の2年後、とあるお笑いライブに出演した時、出演者に酒がプレゼントされ、たまたまもらったのが『宮城峡』
何か縁を感じ、飲むのがもったいない気持ちになり、今も未開封のまま保存している
20万馬券が当たったら、祝杯の酒として飲もうかと思います
※皆様のご支援お待ちしております